「背筋が凍るような不気味な後味」世にも怪奇な物語 スクラさんの映画レビュー(感想・評価)
背筋が凍るような不気味な後味
雑誌で特徴的なイラストを描くイラストレーターさんが昔この映画を観て
「影響された」と言っていたのを読んだのが鑑賞のきっかけ。
エドガー・アラン・ポーの作品を原作として、
3人の監督がそれぞれ1つずつ制作した物語が映される
オムニバス形式のホラー。
ホラーと言っても血みどろな雰囲気は無く、
どことなく不気味な背筋がぞくりとするような後味。
1番目の「黒馬の哭く館」は、ストーリーはもちろん
独特な美的感覚で作られた衣装も印象的。
2番目の「影を殺した男」は若かりし頃のアラン・ドロンに目が行きがちだけど、ラストの演出は中々に不気味。
3番目の「悪魔の首飾り」は、
少女の笑みが脳裏に焼き付いて夢に出てきそう。
ジャパニーズホラーとは全くテイストが違うのにこっちの方がかなり怖い。その笑みに魅入られたら最後、二度と彼岸からは帰れない…。
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