ヨーロッパの解放のレビュー・感想・評価
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無駄に壮大過ぎる戦場シーンの映画だが、ある意味、旧東欧諸国がソ連の支配下に入る瞬間を描いた作品とも…
旧ソ連の超大作映画としては、
「戦争と平和」や「ヨーロッパの解放」
を思い浮かべるが、
映画館やTV放映で何度も鑑賞した
「戦争と…」とは異なり、
この作品を観る機会はこれまでなかった。
しかし、偶然このDVDを入手出来て、
ようやく観ることに。
ドイツ軍は極悪非道、ソ連軍は人道的という
作風は、いかにも国策感満載の作品だが、
無駄に壮大過ぎる戦場シーンが、
ある意味、そのリアル性をもたらし、
戦争の現実感を伝えていた印象はあった。
また、物語性という点では、
一応、主役らしい男女二人の兵士が
全編を通しで出てくるが、
何のドラマ性も感じない一方、
終戦に向けての連合軍とソ連、
そっくりさんによるそれぞれの
首脳同士の駆け引きの場面は興味深かった。
ところで、
我々は枢軸国側に対する連合国側という
言葉を知っているが、
この映画の中でソ連が英米側を連合軍と
呼んでいたのは、
いずれもドイツが相手ではあるものの、
当初はそれぞれが別の戦争を行っている
ような一面もあったのだろうか。
また、史実とは異なる、
例えば、
・クルクスの戦車戦は、あたかも
ソ連が勝利したかのような描き方だが、
実際にはソ連はドイツの3倍以上の戦車を失う
局地戦としての大敗で、
単に連合軍のイタリア上陸に
ドイツが兵力をこの戦場から
削かなかったからに過ぎなかったこと。
・ポーランド侵攻の際は、
あたかもポーランド兵士と共に
解放に努めたかの描写だが、
実際には、ポーランド国内の抵抗軍と
ドイツ軍を戦わせ、双方が疲弊した
タイミングに侵攻したことは、
一部にボーランド内の共産主義勢力の
協力があったのだとしても、
大局では史実とは
全く相反する内容で、
この映画は、旧東欧諸国がソ連支配下に入る
瞬間を描いた作品とも言えるのかも知れない
と思った。
DVD持ってます♥
どストライクな世代であった。
史上最大の作戦
バルジ大作戦
レマゲン鉄橋
眼下の敵
大脱走
脱走山脈
切りが無い。その中で『ヨーロッパの解放』は特筆している。使っている戦車が本物を模している。それだけでも、ワクワクしてしまった。プラモデルである。
タイガー戦車、T34戦車、スピットファイア、そして、ユンカース、メッサーシュミット。有に及ばず、日本の兵器には一切興味がなかった。つまり、戦争を物語として捉えていたのである。道義的責任はあるのだろう。つまり、裏ではベトナム戦争が激烈化していて、実は僕の気持ちの中ではベトナム戦争と第二次世界大戦は別物だったのである。
ベトナム戦争での犠牲者は300万人と後から知り、第二次世界大戦での日本の犠牲者と同じ数と知り、高校へ入ってからは余り戦争映画は見なくなった。つまり、ガキだったのである。COMBAT!!
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