劇場公開日 1992年11月14日

「緩くて緊張感に欠ける演出が本物の格闘家2人を活かせていない」ユニバーサル・ソルジャー Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5緩くて緊張感に欠ける演出が本物の格闘家2人を活かせていない

2023年3月18日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

総合:50点 ( ストーリー:30点|キャスト:60点|演出:50点|ビジュアル:70点|音楽:55点 )

 鑑賞前からB級感が漂う作品。物語は無きに等しい。派手な活劇を見せるだけ。

 せっかくヴァン・ダムとラングレンの2人の出演なのに、格闘場面がどうにもゆったりとしていてお約束の動きしかしていない。ヴァン・ダムの蹴りだけは見せ場になっているが、本当に戦っている凄みはちっともない。2人とももともと本物の格闘家出身の俳優なのに、その凄さを活かしきれていないのは残念だ。銃撃戦と車の追跡でもただ派手にしようとしているだけで、派手ではあるがこちらも迫力を欠く。全体に緩さがあって緊張感がない。

 だがやたらとヴァン・ダムが鍛えられた体を見せつけるために裸になったり町の素人と絡んだりする緊張感が無い場面に、いい意味での緩さから生まれる滑稽な楽しさはあった。どうせならばラングレンもすぐに脱ぎたがる設定にしてやたらと裸になる場面を入れれば良いのに。

コメントする
Cape God