劇場公開日 2024年3月22日

「もう数ドルのために」夕陽のガンマン 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0もう数ドルのために

2013年1月3日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

腕利きの賞金稼ぎ、名無しの男と黒ずくめの男。時に協力し出し抜きながら、凶悪強盗団リーダー、インディオを狙う。

「荒野の用心棒」に続くセルジオ・レオーネ×クリント・イーストウッドによるマカロニ・ウエスタン。
イーストウッドもさる事ながら、今回はリー・ヴァン・クリーフ演じる黒ずくめの男=ダグラス大佐が印象を残す。
イーストウッド演じる名無しの男が武骨で男臭いのならば、ダグラス大佐はとことんニヒルでクール。
二人が互いの帽子を撃って挑発し合う初対面シーンはゾクゾク。
同じ獲物を狙うライバルでありながら認め合っている“敵ながら天晴れ!”の関係は日本人には堪らないハズ。
そんな二人に狙われるジャン・マリア・ヴォロンテ演じるインディオ。
ダグラスとインディオにはある因縁があり、二人が対峙するラストは最高のハイライト。

正直、「荒野の用心棒」や「続・夕陽のガンマン」ほど印象に残ってなかったが、改めて見ると、面白さ再認識。
「荒野の用心棒」がマカロニ・ウエスタンの面白さを知らしめた作品なら、自由に伸び伸びと作った本作は、マカロニ・ウエスタンの礎を築いた作品と言えよう。

近大