劇場公開日 2024年3月22日

「夕陽のダンディーマン」夕陽のガンマン Mr.C.B.2さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0夕陽のダンディーマン

2024年3月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

3月27日
新宿ピカデリーで「夕陽のガンマン」を。

昔、映画はロードショー⇒2番館(2本立てTYチェーン.STチェーン)⇒名画座という順で公開されていた。人気の映画は名画座で何度も観られた。だから、私は1967年に公開された「夕陽のガンマン」を1971年に違う名画座で2度観ている。まだVHSもDVDも無かった頃の話である。約52年振りの劇場での鑑賞。

何と言っても「夕陽のガンマン」はモーティマー大佐を演じたリー・バン・クリーフである。列車の中で聖書を読んでいるインテリであり、その携帯している銃器の種類の多彩さ、対決する時の狡猾さ。ボロンテの手下クラウス・キンスキー(あのナスターシャ・キンスキーの父)を隠し持ったデリンジャーで射殺する所や対峙した相手のピストルの射程外からライフルで仕留める所など銃器や射撃の達人ぶりが際立っている。
また、磨きあげた長靴にベスト着用、パイプを愛用するなどガンマンには珍しいダンディーぶりも板についていた。
新夕陽のガンマン、復讐のガンマン、怒りの荒野、西部悪人伝、鷲と鷹、その他の出演作を観ているが、リー・バン・クリーフの存在感は「夕陽のガンマン」と「続夕陽のガンマン」が郡を抜いている。
そして、エンニオ・モリコーネの音楽だ。
ラストの対決で仇を取ったモーティマー大佐は、賞金首(の死体)を全てクリントに渡して夕陽に向って去って行く。夕陽のガンマンは、リー・バン・クリーフなのである。

追記:劇場で販売されている「エンニオ・モリコーネ映画大全」にTYチェーン、STチェーンの2本立て新聞広告が掲載されていて懐かしい。

余談
1968年「続夕陽のガンマン」観て以来、何本もマカロニ・ウエスタンを観ていると同じ場所が出て来る。本作のエルパソ銀行の建物は他の作品でも銀行の建物だった(中は違うけど)。クリントにクリーフが追いつく場所は他の作品でも出る所だ。
クリントの役名のモンコは片腕という意味で、いつでも銃を撃てるように右手をあけているという設定らしいが、全く観る側に説明されていないので、酒場で殴り合う時に左手でガードしながら左手でパンチを繰り出すという違和感ありありのアクションになっている。
クリントが情報を取りに行った髭爺の家が列車が通ると大袈裟に揺れるさまは、まるでドリフのギャグである。レオーネにはこういう笑いもあるのだ。

Mr.C.B.2
りかさんのコメント
2024年4月14日

はい、ありがとうございます😊
3月下旬から2週間上映で東京だけではなく失礼いたしました。
期間限定数量限定に弱い人間でして💦
返信お気遣いなく❗️

りか
りかさんのコメント
2024年4月14日

西部劇、と聞けば拒否反応していました。2月頃ザ•シネマでも本作や『荒野の用心棒』ばかり放映されていたので契約やめたのです。
しかし、『モリコーネ』で何回もさわりを観ていいなぁと思っていたら、三部作上映のフライヤーを見つけ期間限定❣️→観に行かねば、という次第です

りか
りかさんのコメント
2024年4月5日

東京だからこそ本作映画館で観られて羨ましいですね。

昼下りの情事にまで共感コメントありがとうございます😊
またいつかレビューさせていただきます🦁

りか
りかさんのコメント
2024年4月4日

『生きる』名作ということで、頭の中にちゃんと入れようと書いていたら長くなりました。観れば観るほど、味が出て来るような作品ですね。昔の生活であっても、現在の意識とは変わらないですね。

りか
りかさんのコメント
2024年4月4日

こんばんは♪たくさん共感と
コメントしていただきましてありがとうございました😊
本作、モリコーネを観て一度観たいと思いました。クリント•イーストウッドカッコいいですね。レビューに書いてられる方も観たいですが、ウエスタン、ちゃんと最後まで観れるでしょうかな、と。

りか
Mさんのコメント
2024年3月29日

これ、いいですよね!!

M