ユーズド・カーのレビュー・感想・評価
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このドタバタ感のバイタリティに圧倒される
80年、スピルバーグに近しいジョン・ランディスが撮った「ブルース・ブラザーズ」と同じ年に、同じくスピルバーグに見出された逸材ロバート・ゼメキスが撮った監督作。初期作ゆえの青さや未熟さを覚悟して紐解いてはみたものの、結果的に目を見開くばかりの面白さと役者陣のバイタリティ、そして隅まで詰まった遊び心に関心しっぱなしだった。少し先の未来、80年代の終わりになって、ゼメキスが「BTTF」シリーズを世に放つことを考えると、車をモチーフにしている点で共通性が高いし、冒頭の浮遊しているかのような看板代わりの車両にもデジャブ感を覚える。さらにはクライマックスにおびただしい数の車が荒野を激走する趣向には、どこか「PART3」の一場面を思い起こさせたりも。ハイウェイを隔てた2つの中古車販売店がやりあう競争原理、資本主義をテーマに、これら社会的な要素を素っ頓狂なコメディにまで昇華させていく才気は今見ても鮮烈だ。
80'sアメリカらしいバカ映画
今となっては豪華なスタッフが揃ったB級コメディでエンターテイメントな何でもアリの娯楽作で陳腐な雰囲気満載。
心臓の悪い爺さんとのカーチェイスの斬新さに天才過ぎる犬の演出は愛らしいし笑える。
ラストはとんでもない数の車での西部劇的演出も痛快だがチョット長くて飽きる場面も少々。
つうかK・ラッセル含めて死体遺棄の罪で捕まるデショ!?
ドタバタコメディの中に光るものあり
適当カーディーラーの口先男が会社を守る為
馬鹿馬鹿しい孤軍奮闘をユーモラスに描いた作品。
初期スピルバーグの作品で見所多数あり。
まずは脚本がいい。
時間を感じさせない、シチュエーション変化や
様々なイベント、ハプニング。
キャストもなかなかなやるなあ。
とにかくマシンガントーク炸裂の
カート・ラッセル。
個人的には渋い一匹狼的な役が多いし
SFでもどちらかと言えば寡黙な役を
演じる俳優のイメージでしたが
こういう口から出任せ、適当男の
役もできるだなあ。感心。
お色気あり、ラブコメもあり
少しブラックで、社会風刺もあり
楽しい炸裂でした。
今や大娯楽、超エンターテイメントしか
作らないスピルバーグにも、もう一度
こんな馬鹿馬鹿しいB級コメディを
作った時代があったと原点に戻り
続編とか出来ないかなぁ。
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