「【映画の面白さ】」ユージュアル・サスペクツ ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【映画の面白さ】
この「ユージュアル・サスペクツ」の公開された年のアカデミー賞の作品賞に、これがノミネートもされていないのかと結構驚いた記憶がある。
それほど、この映画は面白いし、大作主義じゃなくても良い映画は作れるのだと思った。
ただ、この作品は、脚本賞と助演男優賞(ケヴィン・スペイシー)を獲得した。
この作品は、多くの人の支持を受けていると思うが、今回、午前10時の映画祭の、この作品の上映に足を運んで思ったのだが、まあ、ちょっと想像してほしいのだけれども、映画SNSにちょっといる”キャクホンガー”や、”エイガハゴラクンジャー”、そして”フクセンカイシューン”も楽しめるだろうなと思った。
”キャクホンガー”はアカデミー賞脚本賞で異論は出づらいし、まあ、これほどヒットして、今でも支持されると”エイガハゴラクンジャー”も文句のつけようがない気がする。
ただ、”フクセンカイシューン”はどうだろうか。
この作品は、ちゃんと伏線は回収されているだろうか。
そもそも、この「ユージュアル・サスペクツ」という映画タイトルは曲者だ。
ユージュアル・サスペクツ、つまり、”いつもの容疑者”なのだ。
そして映画の多くは、ケヴィン・スペイシー演じるキントの回想による。
キントは、”ユージュアル・サスペクツ”の一人だ。
このキントの回想の中で、警察が唯一確実に確認できたのは、5人のユージュアル・サスペクツが警察に連行されたことだけのはずだ。
回想の中で、あれっと思う瞬間がある。
日本人ならではだが、コバヤシに日本人の血が流れているようには見えないことだ。
しかし、養子という可能性だってある。
そして最後、解放されたキントが、障碍者のような動きから健常者の足取りとなり、回想上のコバヤシの車に乗り込んだ時点で、キントこそがカイザー・ソゼだと映画を観ている人に確信させて、じゃあ、なぜキントは”いつもの容疑者”の一人たりえたのか、警察は確認していなかったのか、もしかしたら、カイザー・ソゼがキントに変装したのか、似顔絵は似ているようだが、実は別人のようにも見えるし、実は、整形していた可能性だってあるじゃないかとか、根本的な疑問を残し、つまり、伏線はちゃんとは回収させないようにしているのだ。
フクセンカイシューンにとっては厄介な映画だ。
でも、本当にこの作品は面白い。
たぶん、小説にしても面白いに違いないと思う。
キャクホンガー、エイガハゴラクンジャー、そして、フクセンカイシューンの皆さん、ごめんなさい。
※ ところで、午前10時の映画祭の人、週末の早起きはきついので、週末は、午後1時の映画祭とかにできませんかね?
ワタクシ、キャクホンガー、エイガハゴラクンジャー、フクセンカイシューンの三役全部に当てはまりそうデス😅でも、面白かったですよね✨
午後1時の映画祭に一票です❗