勇者のみ(1951)

解説

チャールズ・マーキス・ウォーレンの同名小説を「地球の静止する日」のエドモント・H・ノースと「怒涛の果て」のハリー・ブラウンが脚色、「剣侠ロビン」のゴードン・ダグラスが監督した西部軍事劇。「いちごブロンド」のウィリアム・キャグニーが製作する1951年作品で、撮影はライオネル・リンドン(「腰抜けと原爆娘」)、音楽はフランツ・ワックスマン(潜行者)の担当。「拳銃王」のグレゴリー・ペックと「ダラス」のバーバラ・ペイトンが主演し、他に「愛と血の大地」のワード・ボンド、「秘境」のギグ・ヤング、「南支那海」のロン・チャニーらが共演。

1951年製作/アメリカ
原題または英題:Only the Valiant

ストーリー

1867年、南北戦争の直後のニュー・メキシコ。リチャード・ランス大尉(グレゴリー・ペック)は、偏狭な指揮官として部下から敬遠されていた。彼は部下を連れて「不落の砦」に出かけ、砦を襲ったアパッチ族の酋長を捕虜として本拠ウィンストン砦に帰った。砦の隊長ドラム大佐はアパッチの酋長取り戻しを恐れ、彼をもっと堅固なグランド砦へ移すことを決意、護送をハロウェイ中尉(ギグ・ヤング)に命じた。ところがハロウェイ中尉はランス大尉と、同僚の娘キャシー(バーバラ・ペイトン)を争う仲だったので、部下たちはこの任命はランスが女を一人じめにする策略だと邪推した。ハロウェイは途中酋長を奪い返された上、殺害されて砦へ送り込まれた。キャシーは怒ってランスと絶交した。ランスは援軍が到着するまで「不落の砦」に拠ってアパッチを食い止めることを進言、8名の部下と共にその任務を買って出た。部下は彼を憎み、しかも水や食料は欠乏をつげて、ついに僅か31名の援軍が到着した時、砦はランス以下3名が死守するのみであった。しかし援軍は機関銃でアパッチを掃討、ランスは酋長を倒して本拠に帰った。かくてランスは大佐のあとをおそって隊長に任命され、誤解のとけたキャシーと新しい生活に入った。

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