勇気あるもののレビュー・感想・評価
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説得力のあるハッピーエンド
犬猿の仲だった者達が、次第に理解しあって硬い友情で結ばれてゆく………なんて、言葉にするとエラく陳腐ですが、この映画は、エピソードの組み合わせかたがとても上手いんです。こんなふうにあちこちの歯車が上手いこと噛み合ったなら、こういう奇跡みたいなハッピーエンドもアリかも知れないなぁと、夢を信じたくなります。
ただひとつだけ難点を言えば(←大好きな作品なので他人に言われる前に自分で言っちゃう)
物語の舞台になる陸軍学校が、それはそれは素敵なヒューマニズム溢れる学校で、教官の将校達も立派な人格者・教育者ばかりで、「こんなイイ学校ならウチのドラ息子ほりこんで性根を叩き治してもらおうかしら」などと考えるお母様もいらっしゃるかもしれない。
穿った見方をすれば、軍隊の美化・プロパガンダ、スポンサーに軍需関係の企業でもおるんかなと疑ってしまう。
でも、その点に目をつぶってもお釣りがくるくらい、いい映画だと思います。脚本がホント、よく書けてますし、俳優陣の演技も素晴らしい。
人を人とも思わない"軍隊式"を知りたければ、キューブリックの「フルメタルジャケット」あたりを観てバランスをとる、というテもあるし。
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