闇に響く声
劇場公開日:1959年2月25日
解説
「さまよう青春」につづくエルヴィス・プレスリー主演映画。監督は「ホワイト・クリスマス」のマイケル・カーティズ。ハロルド・ロビンスの原作を「さまよう青春」のハーバート・ベイカーと「夜を逃れて」の原作者マイケル・ヴィンセント・ガッツォーが共同脚色した。撮影は「深く静かに潜航せよ」のラッセル・ハーランが担当した。音楽はウォルター・シャーフ。プレスリーの他、出演者は「初恋(1958)」のキャロリン・ジョーンズ、「さまよう青春」のドロレス・ハート、ディーン・ジャガー、リリアン・モンテヴェッチ、ヴィック・モロー、ウォルター・マッソー等。製作ハル・B・ウォリス。黒白・スタンダードサイズ。1958年作品。
1958年製作/116分/アメリカ
原題または英題:King Creole
配給:パラマウント
劇場公開日:1959年2月25日
ストーリー
ダニー・フィシャー(エルヴィス・プレスリー)はハイ・スクールの生徒だが家が貧しいので、“ブルー・シェイド”と云う安酒場でボーイをしている。このアルバイトのおかげで昨年卒業しそこなった彼は働きのない父親(ディーン・ジャガー)を恨んでいる。今日は2度目の卒業式の日だが、朝酒場でよたものに悪戯されているロニー(キャロリン・ジョーンズ)を救って、学校へ行ってみると今年も落第だった。自棄をおこした彼はよたもののシャーク(ヴィック・モロー)と喧嘩するが、彼が勝って2人は仲良しになった。翌日ダニーはシャークのたのみで万引きを手伝いしかもネリー(ドロレス・ハート)と云う女と仲良くなった。その夜ダニーが“ブルー・シェイド”で働いていると、ロニーとやって来たロニーの情夫マキシーがダニーとロニーの仲を疑い、ダニーに唄をうたわせた。ダニーの唄はお客の1人である“キング・クレオール”と言うナイトクラブの持ち主に認められ、たちまちにしてダニーは“キング・クレオール”の人気歌手になった。シャークはマキシーの子分になって、ダニーの父が働いている薬局襲撃を計画した。ダニーの忠告も空しく、彼らはダニーの父を傷つけ、しかもダニーをおどして、もとの“ブルー・シェイド”に戻るよう命令した。その上かれらはダニーの父が彼等の薬局強盗を警察に訴えるのを防ごうと、ダニーも強盗に参加したと告げたので、ダニーの父は息子にすっかり腹を立ててしまった。怒ったダニーはマキシーを殴りつけたが子分に追われてロニーに救われた。ロニーはダニーを追って来たマキシーに射たれ、マキシーも死んだ。翌日の晩、ダニーは再び“キング・クレオール”に姿をあらわしショーの後、待っていたネリーに会った。突然ダニーの眼が光った。父が彼の方に歩いてくるのだった。2人はかたく抱き合った。
スタッフ・キャスト
- 監督
- マイケル・カーティス
- 脚本
- ハーバート・ベイカー
- マイケル・ヴィンセント・ガッツォー
- 原作
- ハロルド・ロビンズ
- 製作
- ハル・B・ウォリス
- 撮影
- ラッセル・ハーラン
- 美術
- J・マクミラン・ジョンソン
- 音楽
- ウォルター・シャーフ
- 編集
- ウォーレン・ロウ
- 振り付け
- チャールズ・オカラン