「心は綺麗に」スティーブン・キング 痩せゆく男 shinさんの映画レビュー(感想・評価)
心は綺麗に
キングの作品は映画より小説のほうが怖いなあ、と思うのは想像力が働くからか、この作品も小説のほうが怖かった記憶があります(もうずいぶん昔のことだからうろ覚えだけど)。
で、この映画もずいぶん前に観て、最近CSでやっていたので録画して久しぶりに観ました。
所謂世間から排他的な扱いを受けた集団が正義を語り、その世間というのは村社会として成り立っていて利己的な権力者たちが牛耳っていて、その二つの組織の対立関係が描かれていて、報復合戦が行われる という展開。
まあどっちもやることがエグいわ 笑。
痩せていく主人公にも良心の呵責があってロマ族を追いつめようとするマフィアを制するところなんか印象的でした。
でもまあ、妄想にかられて被害者意識全開でロマ族の警告を無視して最後奥さんにパイ食べさせちゃったわけだから、結局この主人公はしょうもない人だったのかなぁと。私利私欲は捨ててもっとピュアに生きられれば良かったのにね 笑。
もうちょっと主人公の心理描写が丁寧に描かれていたら、心理的にもっと怖い映画になっていたのでは、と思ったりしました。
で 最後、余韻を残した終わり方 好きだなぁ 笑
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