「思いっきりベタ!いい意味で下品で過激!」モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル 矢萩久登さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5思いっきりベタ!いい意味で下品で過激!

2024年8月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

目黒シネマさん「~テリー・ギリアム傑作選~」(2024年8月11日~17日)にて初期作『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』(1975)『ジャバーウォッキー』(1977)、中期作『フィッシャー・キング』(1991)3本鑑賞。

“コメディ界のビートルズ”「モンティ・パイソン」は、今から半世紀前、東京12チャンネル(現:テレビ東京)でタモリさんもテレビ初出演したギャク番組『空飛ぶモンティ・パイソン』を観た記憶が薄っすらとありますが、幼心に「8時だョ!全員集合」とは違う英国のシュールな笑いが理解できず、ずっと食わず嫌い…。
今回の特集上映で初トライ。
因みにギリアム監督は英国人ではなく生粋のアメリカ人。
社会人になってから渡英したようで長く誤解をしておりました。

『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』(1975)
テリー・ギリアム監督がテリー・ジョーンズと共同監督したデビュー作。
「アーサー王と円卓の騎士たち」をベースにした聖杯探索。
この聖杯と騎士は、その後の「フィッシャー・キング」にもつながっていきますね。
英国ならではのソフィストケートされたシュールなストーリーとギャグかと思いきや、思いっきりベタでいい意味での下品で過激。
公共放送BBCでもたびたび揉めた理由も理解できますね。

矢萩久登