劇場公開日 1931年2月25日

「親父が好きだったディトリッヒ。お袋が好きだったクーパー。」モロッコ はるさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0親父が好きだったディトリッヒ。お袋が好きだったクーパー。

2020年5月1日
PCから投稿

映画のラストシーンで幾通りもの物語を想像するのが好きだ。
この後、二人はどうするのだろう・・・トムが戦死したらどうなるだろうとか、次の街で脱走して二人でカサブランカに行きボガードに助けられてアメリカに行くだとか、他愛もない想像を楽しんでしまった。
いずれにしてもディトリッヒのシルクハットは宝塚歌劇団に受け継がれたけれど、ゲーリー・クーパーのいやらしい物腰はこのころ培われたのだろうと妙な納得の仕方をしてしまった。そう、若年期の男には愛嬌が備わっていたないと役者としては大成しないのだと感じ入ってしまった。大人の恋は面倒なことだらけだけれどホンモノに出会うのだ。その時、どうするのか?
まあ、今夜ゆっくり考えよう。

はる