劇場公開日 1991年2月8日

「目標達成に向けて必死に行動する姿が尊く思えた」メンフィス・ベル 根岸 圭一さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5目標達成に向けて必死に行動する姿が尊く思えた

2024年11月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 『ボーイズ・ライフ』のマイケル・ケイトン=ジョーンズ監督の映画ということで興味を持ち鑑賞。

 撮影技術や予算の都合もあるだろうが、戦闘部分は爆撃機内からの機銃掃射がメインなのもあり躍動感に欠ける。だが、今作が描きたいのは、チームで力を合わせて困難な任務に立ち向かう若者達の勇姿そのものなのだろう。

 生還できる保障も無い任務に毎回身を投じ、仲間の負傷や爆撃機の故障といったトラブルに、熟慮する暇も無く即断を下さねばならない。戦争の是非はともかく、チームで目標達成に向けて必死に行動し、困難を乗り越える姿そのものが尊いのだと思わされる映画だった。ラストの「国籍問わず、空の戦いに身をささげた全ての若者にこの映画を贈る」との分け隔てない賛辞に、自分も共感した。

根岸 圭一