メッセージ・イン・ア・ボトルのレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
数学的にあり得ないフィクション。
年齢が重ねる内に、自分が恋愛感情は持つが性的欲求がない「ロマンティック・アセクシャル」じゃないかと思うようになった。ガキの頃は違ったけどね。
だから、この映画も最後笑えた。
瓶に込めたメッセージと思いの丈
9月になっても暑い日が続く。70ジジイにはたまったものではない。あまりの暑さに映画館に行く気が失せてしまう。映画館へ行かないうちに、もう今日は9日だ。
2025.9.9(火)
家でNHKBS放映の「メッセージ・イン・ア・ボトル」を。
全米170万部のベストセラーの映画化。こういうのは、どうしても原作に引っ張られる。(原作未読)
シカゴ・トリビューン紙の調査部に勤めるシングルマザーのテリーサは海岸でメッセージが入った瓶を拾う。中には失ったキャサリンへの愛あふれるメッセージが。
社内の女性社員の間で話題になるが、テリーサの上司(おお、ハリーポッターのハグリッドか)はそれを紙面に載せてしまい多くの反響が寄せられる。
さすがは新聞社の調査部、得られたさまざまな情報(用紙からタイプライターの種類の特定まで!)から書いたのはギャレットと言う男(ケビン・コスナー)だと突き止められ、テリーサは興味を持ったギャレットに会いに行く。
住所の家を訪ね父のドッジ(ポール・ニューマン)に会う。港で船の修理をしているギャレットと出会うが、テリーサは瓶とメッセージの事を言い出せないまま、2年前に亡くなったキャサリンへの想いを貫いている不器用なギャレットに惹かれて行く。
キャサリンは自分にとってはコンパスのような存在だったと言うギャレットに、テリーサはコンパスを贈るのだが、…。
ギャレットとテリーサの思いのすれ違い、ドッジとギャレットの父子の関係、キャサリンの両親と弟(ジョン・サベージ)との確執、色々な事が盛り込まれているが、途中の展開が少し間延びしているかな。
キャサリンの死後、愛に心を閉じていたギャレットを応援して心を開かせる父親ドッジのポール・ニューマンが良い味を出している。テリーサに心を開いたギャレットなら、もう少し違うラストにしても良かったと思うが、ベストセラーの原作を変えれば顰蹙を買う事になるのだろう。そこが原作ものの辛い所だ。
一番私の心に残ったのは、ターナーの絵とカレブ・デシャネルのカメラだった。
おまけ
【きりんさんのコメントより】
キャサリンが描いた設定になっている青い提灯を持つ女性の絵girl with lantern と帆船の絵the young amphibian 。あれはアメリカの画家ヘレン・マリア・ターナー(米)の手によるもの。
一番恐ろしいのは…
死んでも尚、田舎町のアイドルとして君臨するCatherineか、
それともTheresaとGarretを結び付け、それから残酷に引き裂く潮の流れか。
小説家志望のシングルマザーが、海岸で拾った手紙のロマンチックな文章に惹かれて書き手を探しに。でも、会いに行ってイケメンでなかったら、訪ねて来たのが亡き妻と同じブロンドの美人でなかったら、この恋愛は始まらないかもね(^_^;)。
Catherineも、残していく夫や家族に手紙を渡さないと…Σ(-᷅_-᷄๑)。お陰でみんな未練タラタラ。
Paul Newman演じるDodgeが、格好良くてなかなか良い味出してるおじいちゃんでした。
Theresaは、もうDodgeとくっつきなさい!
悲しくて気の滅入る話でした(ToT)。
“You were my true north.”
“I’m sorry I didn’t hold on to you with so much strength that even God couldn’t pull you away.”
悲しすぎる…
人の心は難しい。
亡くなった奥さんを愛し続けている『彼』だからこそ好きになったのに、一方で愛し合ってもまだ消えぬ『彼女』の影に嫉妬する。理解しているつもりでも、苦しい。
未来を進むために過去に別れを告げ、一緒に歩んでいこうと決意した矢先の…あの別れ。
悲しすぎます。
やるせないなぁ。
このラストは好きじゃない。
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