劇場公開日 1950年11月7日

「ネオレアリズモの始祖の名作」無防備都市 あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ネオレアリズモの始祖の名作

2018年8月20日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

難しくはない
戦中戦後の物資不足の中で手作りで苦労して撮ったことが、結果的に高いリアルさに繋がったのは画面から容易に伝わる
それだけでなくナチズムとの対決、平和の希求、その闘いへの連帯のメッセージが熱い思いとして伝わる
ゲシュタポ将校の台詞と酔っ払ったドイツ軍将校の台詞に監督の製作意図が吐露される
ヒーローはいない、市井の普通の等身大の人々すべてが主役という姿勢
資金難で結果的に素人を使うしかできなかったことが却ってそれを明確化できた
きちんと映画として起承転結しており、決して独善的なものでは無かった

観て損はない

あき240