未来惑星ザルドスのレビュー・感想・評価
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やっぱりよく分からない
初見で観た時も分からなかったが、
50年経って観てもよく分からなかった。
だが、
コネリーとランプリングが年を取っていき、最後には骨になるラストには何故か泣かされる。
胸毛
巨大な顔の岩石がすごいインパクトを持っていた。アイルランドあたりの自然に見事に解けこんでしまっている。
獣人を殺し続けてきたゼッド(コネリー)はボルテックスでは「死ぬことのできる人間」として重宝がられる。管理された未来人は自ら死を選ぶことすらできない。額にクリスタルを植え付けられて、互いに連絡を取り合ってるほど支配者層に管理されているのだ。
実は長老たちは科学者であったとか、ゼッドが読まされていた本が「オズの魔法使い」であったり、結構斬新なSFとなっていた。それでも面白いのはランブリングが生殖について講義するところだったり、胸毛だらけのコネリーが花嫁に変装する場面だったりする。神なんて、結局支配者層が勝手に創りあげたものであったり、人間の記憶を消して自分たちの身の保全に力を注いでいたりと、現代社会の風刺にも繋がっている。
中学生の頃に公開されたけど、当時観ていたらかなり興奮したに違いないエロチックシーン。勿論ランプリングの薄い衣装とか、最終的にはチラリと見せる胸。ストーリーは最後には破綻しているような感じだが、サイケデリックSFとして印象に残る映画でもある。
激しくつまらない
空飛ぶ石のダルマのインパクトとタイトルロゴだけだ、良いのは
何もかも果てしなくつまらない
石のダルマはマルクスの顔だ
その妖怪が無知な人類世界を徘徊し、革命の前衛に選ばれた者達に武器を提供する
つまりマルクス・エンゲルスの「共産党宣言」の冒頭の一文を映像にしているのだ
彼らはノンポリの人民を銃口にさらす
高度に発達した社会は打倒されるのを待っている
罰として加齢された老人達は当時のヤングジェネレーションに対する大人の世界だ
若い世代の特権階級は高い教育を受けたブルジョアだ
革命の意義をわからず研究対象とのみ捉えている
革命は主導者によって武力をもってなるのだ
殺される側もそれを必然として打倒されるのを受容する
そして人間らしい社会を取り戻す
赤面するような底の浅い暗喩だ
その革命こそがどのようなディストピアを生んだのかを現代の我々は知っているからだ
そこにフリーセックスの要素を入れて
女性が男性機能を研究するシーンや
主人公が全裸に近い姿で全編登場して不必要に男性の肉体をさらす
これもまた安直だ
フリーセックスの結果もまた現代の我々は悲惨な結末を知っているからだ
50年近い昔ならどちらも新鮮だったのかも知れない
憧れだったのだろう
当時の意識高い系の若者達にはそれがオシャレですらあったのだろう
未来のディストピアを映像化した映画としてははしりだろう
その意義はあるが、21世紀の今日の目からみるとあまりにもつまらない
無邪気すぎ子供すぎる
そう、オズの魔法使いのおとぎ話だ
いやはじめから批判の意味合いを意図してこのタイトルを使用していたのだろうか?
英語タイトルの最後の二文字がOZであることに留意されたい
英語版のロゴを見れば一目瞭然だ
想像を絶する設定と哲学的テーマの傑作
不老不死が実現したら…
社会システムは? 自然は? 人間は?
完全と思えた未来社会とその崩壊の一部始終を目撃する。
非常に巧妙に組み立てられたストーリーに脱帽します。映像の斬新さにも拍手。ラストに流れるベートーベンの第7交響曲 第2楽章!この曲がこれほどハマる映画は他にありません。
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