劇場公開日 1986年10月10日

「スチームパンク風のデザインがただただ美しい!」未来世紀ブラジル 一さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0スチームパンク風のデザインがただただ美しい!

2021年7月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

断片的な悪夢の連続のような感じで進む不思議なストーリーが独創的です。
ユーモアも溢れており、レストランで何を頼んでもベチョベチョの塊が出てくるところとか今見ても笑えます。

この映画はデザインが非常に秀逸で凝っています。
映画用に作られた感じではなくて実際に使い込まれた感じで、その雰囲気を眺めるだけでも楽しいです。
やたら配線の多い電話とかも面白いですし、エアシューター、シートレンズ、メッサーシュミット KR200、など現実に存在するアイテムもどれも古くて新しいです。
撮影はウォールデン7という実在の未来風集合住宅を使用しているらしく、CGの無い時代の作品なのに今見ても安っぽかったり変な部分がありません。
最後のシーンは発電所の冷却塔で撮影されたみたいで巨大なスケール感は圧巻です!

ラストは2種類あるんですが、取って付けたようなハッピーエンド版よりもオリジナル版の最後がこの映画にあってる気がします。
明るい雰囲気の映画ではないので合わない人は合わないでしょうけど、傑作です。

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一