身代金のレビュー・感想・評価
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ゲイリー・シニーズ演じるラスボスは必見です
息子が誘拐された新興企業社長の苦悩と闘いを描く物語。
メル・ギブソンとゲイリー・シニーズが共演するサスペンス。
1956年製作「誘拐」のリメイク映画のようですが、リメイクされた映画だけあって起承転結がしっかりとした良作に感じられました。
物語は、息子を誘拐された両親の苦悩をしっかりと描く半面、誘拐グループの緊張と軋轢もしっかりと描写。物語に厚みをもたらしています。
後半への転調も驚きと説得力があり、高評価。
クライマックスがやや冗長に感じられたのが残念。物語としてはとても良く出来た展開だと思うので、もう一工夫あってもよかったかもしれません。
また、FBIによる犯人特定の描写があれば、もっと良かったかもしれません。捜査陣が受け身過ぎて・・・
私的評価は4にしました。
思った以上でした
失礼な話ですがあまり期待しないで見たのですが思ったよりのめり込んで見てしまいました。
めちゃくちゃギリギリの交渉だなと思ったのと、本来現実の世界だったら、ここまでうまくいくことはないと感じたがそれは映画だからね。
現実主義はおすすめしませんが素直に映画を楽しみたい人は良いのではないかなと思います。
丁寧に演出されたサスペンス映画にあるロン・ハワード監督の手堅さとメル・ギブスンの熱演
「アポロ13」でファンになったロン・ハワード監督の力作。脚本、演出、演技と丁寧に表現されていて感心した。主人公を演じるメル・ギブソンの熱演で最後まで魅せるサスペンスと、ハワード監督の緊張感を持続する演出力を楽しむ。ラストの撃ち合いの血みどろシーンの結末が衝撃的で、些か唐突に感じた。ここがもっと説得力あれば傑作になったと思う。
アカデミー賞?
犯人グループのリーダーが警官であることや、パソコンからの妨害電波、プールに飛びこませるなど、かなり凝った作りになっている。
金のためなら仲間をも殺す非道なゲイリー・シニーズがすごい。面白いんだけど、ラストでは車にぶつかりすぎ・・・
ポスター製作時点で書かれている「アカデミー賞最有力」が虚しい。
外すとほんといたたまれない。わざわざ無しバージョンで刷りなおさないでしょう。
劇場公開時鑑賞。ちょっとひねった設定と俳優陣の手堅い演技で、各人の思惑と駆け引きで話がどう転がっていくのか予想がつかずドキドキした。
【理屈と感情の2つの視点で楽しめる映画】
・航空会社社長を演じるめるギブソンの子供が誘拐されて身代金を要求される物語。1996年製作。
・この映画の見所は、メルギブソンとその奥さん+FBIの行動方針の違い。理屈重視で考えるとメルギブソンの取る行動は非常にクレバーで素晴らしい!と思ってしまします。一方、感情重視で考えるとその行動は人でなし。男女の視点の違い、がよくわかる物語になっていると思います。これは夫婦やカップル、異性の友達と観て感想を交わすと面白いと思います。
・犯人VSメルギブソンの構図だけでなく、犯人グループ内の不協和音も相まって、「どうなるの?!」感が強くなっていると思います。古めの映画ではありますが、今でもしっかり観れる一作だと思います。
#映画 #メルギブソン #事件 #人質 #賢い #理屈と感情 #異性と観るべき映画
DVD200円ゲットシリーズ。久々見つけました、ブックオフの投げ売...
DVD200円ゲットシリーズ。久々見つけました、ブックオフの投げ売り。12本購入(笑)
息子を誘拐された父親の逆ギレ。身代金を懸賞金に。案外有効かもしれない、これ。
犯人役ゲイリー・シニーズがいい。物語が進むにつれ、どんどん面白くなっていきます。
評価低すぎです。面白いよこれ。
惜しい映画
面白かったです。 同時に、 惜しい映画でも有りました。 誘拐事件から始まるものの、 中盤で話の流れが大きくかわり、 予想もできない方向へと進みます。 その後は、 父親と誘拐犯の駆け引きが非常に面白く、 はなしに のめり込んでいきました。 父親も誘拐犯も知的で狡猾なため、 強く心を引きつけられました。
ただし、 残念だったのは、 終盤になって きゅうに退屈になることです。 スローモーションや無意味な白黒映像、 ありきたりな追跡シーンなどが満載で、 うんざりさせられました。 名作になりそこねた映画、 といった印象でした。
駆け引きが面白い
息子を誘拐され身代金取引をする事になった男の話。
犯人と父親の駆け引きがとても面白いです。
身代金を懸賞金として犯人を手配するという発想もぶっ飛んでいてよかったと思います。
面白かった
レンタルビデオで見て相当面白かった印象があって、久しぶりに午後ローで見た。すっかり内容を忘れてしまっていて、後半、身代金を取り下げて懸賞金にすると言いだした時は度肝を抜かれた。
犯人側がリーダー以外はとてもお人よしで彼らには犯罪計画を成功させてあげたかった。
親父のタイマン合戦
メル・ギブソンはあまり好きじゃない。彼の出演する映画は必ず家族(だいたい妻と息子)が酷い目に合って、その復讐や反撃を暴力的に描く、、、という一変等だから。その点でこの映画も然り。ところが脚本が良く出来ていて面白い!!
やるな、オヤジ(メル・ギブソン)!
舐めとったらあかんど、われー!
メル・ギブソンが関西弁だとすれば
こう叫ぶだろう。
まさにオヤジの大逆襲。
「96時間」とは少しちがうが
子を思う親が逆に脅された側に脅しを掛ける
という立場逆転ムービーの傑作です。
とにかく、シナリオが最高。
ワクワク、ドキドキしっぱなしです。
とにかく、奇想天外な逆ギレオヤジを
リーサル・ウェッポンでキレ具合には
定評のメル・ギブソンがまさにはまり役で
演じています。
とにかく面白い。
必見。
ぎりぎりの綱渡りの交渉
総合:85点
ストーリー: 85
キャスト: 80
演出: 85
ビジュアル: 70
音楽: 65
誘拐された息子が普通のやり方で帰ってくる保証は無い。実際、犯人逮捕の手がかりとなる情報を持っている人質の解放は犯人にとっても危険で、身代金を払っても人質が帰ってこない事件はいくらでもある。
交渉を通してわかったのは、計画をたてた犯人は感情的になるチンピラというより、なかなか冷静で有能そう。恨みによる犯行というよりは、金が目的。そんな相手への分析に対してのメル・ギブソンの行動は大きな賭けではある。それが裏目に出て最悪の事態になる可能性は充分にある。本人にとっても厳しい選択であるのは間違いない。でも子供の生存すら確認できない状態で犯人主導のまま彼らのいいなりになって交渉を続けたからといって、それがうまくいくという保証もまたないのだ。
それでもギブソンは受身一辺倒から戦術を変えることにより、立場を強くして子供の声を電話越しに聞き子供の生存確認に成功した。ギブソン同様に犯人もまた計画通りにことが進まなくなって追い詰められている。そんなことを交渉を通して感じながら、お互いに神経をすり減らしながらぎりぎりの綱渡りをしていく交渉の過程が緊迫感があって楽しめた。
子供が誘拐されて助けたいと思う親は、取り乱すだけとは限らない。プロの交渉人は相手の言うことを黙って聞いていいなりになるだけの交渉はしない。ギブソンのやり方は一人の父親というよりはまるでプロの交渉人と言えるほどの高い技術と戦術だった。ちょっとうますぎかなとも思うが、ビジネスで大成功した人の設定だからそれまでも数知れないきわどい交渉をやってきたはず。先の見えない交渉をする作品として映画史に残るかなりの面白さ。場面が変わった後半にも交渉があります。そしてこの一歩踏み外すと終わりという駆け引きが凄かったので、いい映画だと思います。
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