南から来た用心棒のレビュー・感想・評価
全8件を表示
歩けたり、撃てはしないだろう。
アリゾナ・コルトは結局金目当てのいかさま師。牢屋に入れられていたのも、イカサマをやって捕まったからだと推測できる。初見は中学2年位の時だと思う。当時はアリゾナ・コルトかっこいいって思っていたが、男の打算が丸見えで、今回見て『最悪の男じゃん』って思った。反面、ダブルウィスキーの人情がかっこいいと思う。
いずれにしても、演出だから仕方ない。でも、やっぱり、ジュリアーノ・ジェンマはニヒルな半悪は似合わない。一方、フェルナンド・サンチョの悪は、この映画を引き立てていると思う。
まぁ、改めて見て、矛盾だらけで、折角のジュリアーノ・ジェンマのアクションが生かされていないと思う。
昔は大好きな映画だったけどね。
ジュリアーノ・ジェンマのアクションと言っても、『早打ちかどうか』は実弾使って本当にやっている訳では無いから、そこは誤解しない事。あくまで、馬の乗り方とか、宙返りしたりするところ。
西部劇のアクションはマカロニ、古典西部劇に限らず、撃たれた後のアクションにかかっている。拳銃を撃つ側は構えるポーズがカッコよければそれで良い。もう一つ、マカロニが良いのは拳銃の発射音。『ズビューン』がかっこいい。本当は『パン パン』なんだろうが。
歩けたり、撃てはしないだろう。『ジャンゴ』を見習わなければ。
マカロニウエスタン
ジュリアーノ・ジェンマ主演の西部劇。
賞金稼ぎの男アリゾナ・コルト(ジェンマ)が
町を襲った
お訪ね者のゴルドン・ウォッチ
(フェルナンド・サンチョ)率いる
強盗一味を相手に対決する。
ジェンマシリーズというと
カッコいいガンマン姿や
早撃ちも披露してくれますが
この作品のジェンマは
イカサマ師な場面もありです💦
それにしても
ゴルドンの極悪非道ぶりに
たまげますが
「ガハハハ」と大笑いするシーンや
保安官の⭐星を見ると
条件反射で撃ってしまうよと
ひとりごとを言うところとか
とてもユニークだったりも・・・
悪の親玉フェルナンド・サンチョの
存在感ありました。
ジェンマとは
「続・荒野の1ドル銀貨」でも
共演しています。
映画のテーマ曲が 素晴らしくて
「南から来た用心棒 Arizona Colt」
ラオール(Raoul)のステキな歌声に
ドキドキ💗
冒頭の刑務所襲撃のシーンがなぜか印象的。どこで見てたんだろ?
男気がいっぱいの作品で、やられっぱなしのクレイもユニークだし、爆弾専門のウィスキー(ロベルト・カマルディエル)がいい味出してる。「ウィスキーをダブルで!」「ちがうちがう、瓶をダブルでだ」といつも酔っぱらってる男。
そもそもカードのイカサマ、賞金稼ぎという男で、普通ならいいイメージのないキャラ設定だが、やはりジュリアーノ・ジェンマは違う。ところどころに人間臭さを発揮して、冷徹になり切れないところがあるんだな。ヒロインのジェーン(マルシャン)はそれほどいい女じゃないけど、じわじわと惚れさせるテクニックも憎い。
手を負傷したまま最終決戦へ。まずは義手みたいなものをブラブラさせて相手を油断させ、早撃ちのテクニック満載だ。そしてボスのゴルドンとは棺桶屋の倉庫の中で対決。たまに暇つぶしに観るのに最適。
マカロニウエスタンの中では好きな作品
主人公の名前を名乗るくだりは、黒澤明の用心棒、椿三十郎を想起させる。
日活の無国籍映画にも似ている。
なんせジュリアーノ・ジェンマがかっこいい、フランコ・ネロのようなもの静かなダークさではなく、常にとぼけた明るさが小気味いい。
主人公の立ち位置が微妙
おなじみマカロニ・ウエスタンの金字塔、ミケーレ・ルーポとジュリアーノ・ジェンマがタッグを組んだ娯楽作。
常連の悪役、フェルナンド・サンチェがとにかく人を殺しまくる。
「お前やりすぎだろ!」と思わずツッコミたくなる。
フランチェスコ・デ・マージのテーマ曲もあんまり映画自体にフィットしてない気がするが、最早この映画と言うとこの曲みたいな例えると「パブロフの犬」状態な自分がいる・・・
ジェンマの相手役コリンヌ・マルシャンという女優は好きじゃないけど、役における強気なキャラは当てはまってるかも。
さすが元体操選手であるジャンマ。アクションがキレッキレ!
しかしながら、この映画におけるジェンマのキャラってなんとなく「バウンティー・ハンター」なんだけど、なんか特有のギラギラした感じが無く余裕ぶち噛ました男。
そこに緊張感が欠ける・・・
主人公をただ格好良く描く物語が幼稚で陳腐
総合40点 ( ストーリー:30点|キャスト:60点|演出:40点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
冒頭、強盗団相手に一人で楯突いてそれなのに簡単に彼らをいなしていく、そんな主人公の描き方にはまるで現実感がなくて陳腐。なんの理由も無くただ悪をやっつける超人的な強さの主人公の活躍を見せるだけで、俺って格好いいでしょ、そんな昔ながらの物語と主人公に、観ていてさっぱりはまれない。敵役のゴルドンはふてぶてしくて横暴で残酷で、いかにも悪役らしくて劇中で一番存在感があった。でも、途中で水を飲んでいたカウボーイ達を射殺するさいには狙撃手なみの銃の腕を見せていたのに、最後の戦いでは主人公とその仲間相手にいきなり素人のようにはずしまくるのはどうしたわけか。子供向けの漫画をそのまま西部劇にしただけのよう。
気持ちのいい映画
すごく開放感に溢れた西部劇らしい映画でとても面白かった。銃撃戦の緊張感、残りの弾数を気になる表現でよかった。女が約束も守らないくせに図々しく、しかしその厚かましい要求に応える主人公が非常にかっこよかった。
全8件を表示