「テレンス・ヒルが二代目ジャンゴ襲名の、唯一正統に近い続編」皆殺しのジャンゴ アンディ・ロビンソンさんの映画レビュー(感想・評価)
テレンス・ヒルが二代目ジャンゴ襲名の、唯一正統に近い続編
主演はテレンス・ヒルに変わったものの、その扮装スタイルと設定等はそのまんま先代を継承していることで、他の「ジャンゴ」の名を冠しただけの贋作たちとは一線を画します。
因みに、スタッフで撮影のエンツォ・バルボーニが両作共通に関わっているという点で一応、両作の繋がりがあります。
ストーリー的には前作『続荒野の用心棒』との直接的な繋がりにはなっておらず、後日談的な感じもあまり漂ってません。
主人公のあの黒ずくめなスタイルやキャラクターのイメージを受け継いだ“姉妹編”的な感じでしょう。
それでもあのジャンゴの勇姿を再び観ることが出来たというだけで大いに楽しめました。
ストーリー的にも普通に、ハメられてその後復讐といったようにマカロニしたものなので安心して(?)観られます。
他に特に特別感があるという事は無いですが、当然例の重要アイテムである、棺桶に収納された“レンコン”マシンガンも登場します。
まあ、それらを前作のスタイルとアイテムを活かす事に主眼を置いて制作された映画と言えそうです。
因みに後年、フランコ・ネロ氏自身の主演による正統後日談的「2」が作られましたが、元のジャンゴ・スタイルや設定・アイテム等は継承されているわけではありませんでした。
それを考えると、本作の存在はなかなか微妙な立ち位置といえますね。
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