「30年近く前から、ずっと一番好きな映画」ミッドナイト・ラン みっくさんの映画レビュー(感想・評価)
30年近く前から、ずっと一番好きな映画
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この作品の魅力は、アクションあり、カーチェイスあり、笑いあり、というエンターテイメントでありつつ、男同士の友情、父娘愛を描き、これらを高次元でバランスさせた映画であること。
まずは主演2人の演技が素晴らしい。
賞レースにからむ演技とは違う、生き生きとした演技。この役をこの作品を楽しんでることがスクリーンから伝わってくる演技、とでも言うべきか。
演出やテンポも最高。2時間超の決して短くない映画だが、無駄な台詞もカットも一切ない。
音楽も素晴らしい。
作品のテンポにあった、軽妙なリズムがメインだが、しんみりするシーンにも自然に合わせてくる。
作曲はティム・バートン作品の常連ダニー・エルフマン。当時はロックバンド「オインゴボインゴ」のリーダーとの2足のわらじ状態だったが、以降映画音楽がメインとなっていく。
私は中学生の頃、この映画を見るまでは、エンタメ映画しか見てなかった。暗く悲しい映画なんてゴメンだと思ってた。
でも、本作は違った。
「1本の映画は、観客を笑わせ、ハラハラドキドキさせ、さらに感動で涙を流させることもできるんだ!」と初めて知った。
先日、数年ぶりに見た時も、初めてみた30年前と同じ場面でハラハラドキドキし、同じ場面で涙した。
おそらく100回以上それを繰り返している。
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