ミッドナイト・ランのレビュー・感想・評価
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【”来世で会おう!”賞金稼ぎの男と、マフィアのボスから福祉団体に寄付するために多額の金を横領した男との可笑しくもテンポ良き展開と、徐々に友情を育む姿とラストが沁みるアクションロードムービーの逸品。】
■逃亡犯を追う賞金稼ぎのジャック・ウォルシュ(ロバート・デ・ニーロ)はL.A.マフィアセラノ(デニス・ファリナ)の会計士で1500万ドルを福祉団体に寄付するために横領した逃走中のジョナサン・マデューカス (通称デューク)(チャールズ・グローディンデューク)の逮捕を保釈保障業者のエディ・モスコーネ(ジョー・パントリアーノ)から10万ドルで依頼され、彼をアロンゾ・モーズリーFBI捜査官(ヤフェット・コットー)の名を使って逮捕する。
ウォルシュは意気揚々とL.A.行きの飛行機に乗り込むが、デュークは”飛行機恐怖症”だと言い、パニックを起こしたために、機長から搭乗拒否を受けた2人は、仕方なく列車でL.A.に向かう。
◆感想
・ジャック・ウォルシュも、ジョナサン・マデューカスも粋で善人である事が、今作を面白くしている一因であろう。
尚且つ、二人ともお茶目な所も、良いのである。
ー 今作は、ロバート・デ・ニーロだけでなく、とぼけた感じのチャールズ・グローディンデュークがとても良いのである。ー
・ジョナサン・マデューカスが”飛行機嫌い”と言いながら、逃亡途中にセスナを借用して一人逃げようとするシーンのロバート・デ・ニーロ演じるジャック・ウォルシュとの遣り取りなどは絶品である。
ー 嘘を散々ついて来たジャック・ウォルシュが、一泡喰わされて”お前、飛行機嫌いだなんて言いやがって、この嘘つきが!”クスクス。ー
・だが、これが後を追うアロンゾ・モーズリーFBI捜査官率いるFBIや、セラノ率いるマフィアを巻くことになるのだから、面白い。
・FBIにカードを止められたジャック・ウォルシュが、元妻ゲイルに9年振りに会い金を借りるシーンも、少し沁みる。
彼は、刑事だったがシラノの買収に乗らなかったために、嵌められて警察を辞めたのである。彼が、元妻に対し”アイツは優しくしてくれるか?”と気遣い、久しぶりに会った娘に”大きくなったな・・。”と言い、娘は貯金箱を”パパ、使って。”と差し出すのである。
ー ジャック・ウォルシュが、元は正義感溢れる刑事であり、家庭を大切にしていた男だった事が分かるシーンである。
彼は、劇中しょっちゅう腕時計を気にするが、それをジョナサン・マデューカスに問われると、”ゲイルに貰ったんだ。いつも遅刻するから30分早い時間に設定されているんだ。”と答えると、デューカスは優しく微笑みながらジャック・ウォルシュを見るのである。ー
・途中途中で現れる同じく賞金稼ぎのマーヴィン・ドーフラー(ジョン・アシュトン)の存在もこのロードムービーに可笑しみを与えているとともに、彼の役割が最終版に大切なモノとなるシーンも巧い。
・そして、ジャックの思惑通りにシラノの悪事を記したという偽ディスクと交換にジョナサン・マデューカスを手に入れ、FBIは二人を付け狙っていたシラノ一味を取り押さえて、ジャックとジョナサン・マデューカスとを開放するのである。
・二人は飛行機でロサンジェルスに着き、ジャックはエディに電話しジョナサン・マデューカスの声を聞かせるが、彼を開放すると言いジョナサン・マデューカスの手錠を外し、大切にしていた腕時計を渡すのである。
すると、一文無しだったはずのジョナサン・マデューカスも、腹巻から30万ドル‼の大金をジャックに渡し、いつもの”来世で会おう!”と言葉を交わして別れるのである。
ー 二人とも、粋な男だなあ!-
<今作は、賞金稼ぎの男と、マフィアのボスから福祉団体に寄付するために多額の金を横領した男との、テンポ良く可笑しくも徐々に友情を育む姿と、ラストが沁みるアクションロードムービーの逸品なのである。>
0273 デニーロ最高作品(あんまり知らんけど)
1988年公開
やさぐれ男が生活のためにバウンティハンター
を続ける話。でもそれは正義を貫いた結果であり、
という設定がまず泣ける。
とにかくエピソードごとに笑えるのは素晴らしい。
特にヤフェットコット―がコケにされまくるのがイイ。
10$偽札捜査の場面が一番面白い。
ご丁寧にジャックがこれは本物、と区分けするのもね。
あーマーヴィンの道化役も最高。
移動も飛行機のハズが陸路にて。単純に70時間=3日
在来線で札幌から鹿児島に行く感じ?知らんけど。
オマエぶっ飛ばしてやる!からエンディングで
30万$を譲り受ける仲になるのも素晴らしい。
何回でも観れる。こんな映画はそうはない。
100点
初鑑賞 1989年1月5日 松竹座
パンフ購入¥400
配給 UIP/ユニバーサル
ロバートデニーロ演じる元刑事が、純で、雑で、一本気
好きすぎて泣いてしまう
逃亡した犯人を逮捕し保釈保障業者から賞金を得る、現代の賞金稼ぎ。それを生業とするウォルシュは、資産家の金を横領し逃亡した会計士デュークを確保する。彼は横領した金を慈善団体に寄付していたが、その資産家はギャングの麻薬王セラノだった。デュークにペースを狂わされるウォルシュ。同業のドフラー、FBI、ギャングが彼らを追う。
何度も観ている大好き映画。たくさん笑えて、好きすぎて最後は泣いてしまいます。娘との9年ぶりの再会にホロってきます。根は同じ二人の、10万ドル以上の友情に喝采。
今回の発見二つ。一つ目は、セラノの脅し文句が怖くて笑えます。鉛筆を心臓に刺されたくないなぁ、電話に頭ぶち込まれたくないなぁ。二つ目は、最後の1000ドル札。1000ドルのお札!?。以前アメリカに流通していたそうです。1枚で、今だと15万円か。
モーズリー捜査官役のヤフェット・コットーは、「エイリアン」で頼もしい若者を演じてました。
最高傑作❗
デニーロのバディムービーってある意味貴重
一言で言うと・・・
しびれた〜
熱き男たちの友情物語‼️
前作「アンタッチャブル」のアル・カポネ役でハゲて太ってたデ・ニーロが一変、スリムなボディになりカッコいいレザーのジャケットを羽織って挑んだ、アクティブでサスペンスフルでユーモラスな、熱き男たちの友情物語‼️ホントに大、大、大好きなこの映画の成功の秘密は、ひょうきんだけど心優しいチャールズ・グローディンと、自分勝手な中年男のデ・ニーロによる絶妙なコンビネーション‼️飛行機から列車へ、そして自動車から飛行機に戻るという目まぐるしい道中記‼️アメリカ全土を転々とするロードムービー的魅力と、追いつ追われつの大追跡が展開する昔懐かしい活動写真的迫力‼️洗練された話術の妙や、ホロリとさせる人情味、特にラストシーンの何ともいえない洒落たオチはホント素晴らしいです‼️盗んだFBIバッチを振り向きざまに構える様が何ともキマッているデ・ニーロが "最も気に入っている主演作" とコメントした超傑作‼️そういう私もたいそう気に入り、デ・ニーロ愛用のレザージャケットを購入したほど‼️
飛行機恐怖症?! 汽車から貨車へのロードムービー!
賞金稼ぎのロバート・デ・ニーロ演じる
ジャックと警察に追われる身のジョナサンの
2人の掛け合いが絶妙なストーリーでした。
父親が離れていた娘に会えたときの笑顔
娘さんがいつまでも親を愛する気持ち♥
数々のハプニングを乗り越えて
飛行機や車のアクションあり、心臓が高鳴りました。
1980年代の古い街並み、公衆電話に懐かしさがありました。
若き日のロバート・デ・ニーロの演技に
粋な男性の生き様を見ることが出来ました。
来世で会おう!!
過ぎ去る背中にハートが熱くなりました。
観終わった後に興奮冷めやらぬ作品でした。
補足、マーティンブレスト監督は
天国から来たチャンピオンも製作していて
出演していた同じ俳優が出ていたことを
後に知りました。
切望!!! 伝説の吹き替え版でも観てみたい!!!
2バージョンあるんだそうな。どちらも傑作と名高い。
字幕版でも十分面白かったけど、そう聞くと観たくなる。
二人の掛け合い、お互いを出し抜こうとしながらの攻防が面白い。そしてその後の展開。
実際に、デ・ニ―ロ氏とグローディン氏に「アドリブをふんだんに使わせたという。」「最終的な筋立てを描くのに、論理的な妨げとなる要素だけを排除しなければならなかったわけだが、この作業は思った以上に骨が折れた」そうだ。デ・ニ―ロ氏とグローディン氏の「演技があまりにも絶妙で、既にパーフェクトで最高のストーリーができあがっていたから」だそうだ(パンフレットのプロダクション・ノートより)。
その二人を追う、FBI・ギャング・ライバルの賞金稼ぎとの絶妙なタイミングの展開も面白い。皆芸達者。
巧妙なコントにして、ハラハラドキドキし、時にしんみり来る。そのテンポが絶妙。
となれば、字幕なんて読んでいる暇なんかない。英語が解れば、デ・ニ―ロ氏達の掛け合いがそのまま堪能できるんだろうけど、吹き替え版は、この映画の雰囲気をさらに昇華させていると聞く(字幕でも十分堪能できるけど、もっと良いの?)。
映画ってこういうかけ合わせが面白い。
粗筋自体は使い古されたもの。パンフレットにあったけど、賞金首を巡る賞金稼ぎの話は西部劇でよくあったそうな。また、ロード・ムービー、バディものという点でも、設定こそ違え、似たような粗筋の映画はたくさんある。
でも、そのありきたりの粗筋を、脚本(翻訳含む)・役者(吹き替え含む)・演出・映像・音楽で、こうも魅せてくれるものになるのか。
主役二人のバディ感がたまらない。
騙し騙され、今まで生きてきた世界も違う、そんな二人の掛け合い。追われるものと追うものとして、交わる要素のないはずの設定なのだけど、この息の合っている様に釘付けになる。ここがこの映画の一番の見どころ。
さりげなく挟まれる生活習慣・生活様式も、アッパークラスなデュークと、ロウワークラスなジャックの違いがおかしい。アッパークラス感を振りまくと嫌味に映るのに、嫌味に見えないデューク。ロウアークラスのジャックも、貧相に見えずに格好良い。はしゃぐ姿が可愛い。
演出・編集もすごい。
役者達がノッてアドリブが繰り出されると、本来必要なところを切る作業ができずにグダグダになることも多い。ましてや、主役は、”あの”デ・ニ―ロ氏だ。すでに高評価を得て、役者としての地位を築いている人物。グローディン氏だって、舞台で受賞歴もある有名な方。その方々の顔色をうかがって、編集が甘くなる可能性もあるのに、この監督は全ての役者たちの持ち味を引き出し、うまくまとめている。
特に、デ・ニーロ氏は重く寡黙な演技が称賛されて受賞している。なのに、この軽妙さ。監督が デ・ニーロ氏に声をかけたそうだが、目の付け所が違う。デ・ニーロ氏は、いろんな役を演じたかったんだろうな。一つのイメージに縛られることなく。デ・ニーロ氏と監督で、実際の賞金稼ぎの仕事に密着して役作りをしたんだそうな。
映像は、特に色使いが綺麗とかいうのではないのだけれどいい。
まず、構図がいい。詰め込み過ぎていない。
そして、主役のジャックは、無精ひげに、汚れた革ジャン。デュークは、上流社会出らしい質の良いコートを着てはいるけど、二人ともファッショナブルとは程遠い。
でも、アメリカ大陸の様々な風景、アクションと共に、男達の生きざまを、皺・目・口の動きを、丹念にじっくりとフィルムに描き出してくれる。その様が、呆れるほどだらしなく、男臭くも妙にかっこいい。それでいてどこかコミカル。ジャックもデュークもひたすらまじめにやっているのに。
細かいエピソードも次から次にと手に汗握る。くすっと、がはっと笑え、「ほう」と唸ってしまう。
クレジットの利用でいるところがばれるのか(『ジャックリーチャー』でもそういう場面あったけど、こんな昔からの常套手段だったのね)。そんなこんなのピンチをことごとく、頭と運動神経を使って次々に乗り越えてしまうジャック。さすが、賞金稼ぎを生業としているだけあって、クールだなあと感心していると、その上を行く会計士。会計士ってやっぱり頭の回転が良くないのとなれないのね、なんてことも想った。それでいながら、どこか間が抜けている。人の良さがだだ洩れ(笑)。
ハラハラさせながらも、同時に人のつながりを描いていく作品。
「来世で会おう」 なんて、心豊かで、切ない言葉なんだろう。
緊迫感がありつつも、どこか肩の力が抜けていて、人生を考えるゆとりがある映画。
何度も何度も観たいです。
【おまけ】
あのシーン。既視感が…。『ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション』
当然、トム様もこの映画観ていらっしゃるだろうし。オマージュだったのか?
星5個。文句なしの傑作ロードムービー!
1988年(アメリカ)監督:マーティン・ブレスト
ロバート・デ・ニーロのこの映画は素晴らしい。
ラスト・・観終えた後の爽快感!!・・・3日は機嫌良く暮らせそう(笑)
あらすじ
元警官のジャック(デニーロ)はシカゴで賞金のかかった犯罪者を捕まえる荒っぽい仕事をしている。
保釈金融会社(そんなのあるの?)のエディが、10万ドルで連れ戻せという賞金のかかった男は、マディーカス(チャールズ・グローデン)という男。
マディーカス=通称デュークは、シカゴの麻薬王の会計士だったが、ボスの金を1500万ドル横領して、なんと慈善団体に寄付してしまった(何という命知らず!!)
ジャックは早速デュークがニューヨークにいる事を突き止めて、ケネディ空港から、
飛行機に乗せるのですが・・・
デュークと言う男。
善人なのか悪人なのかよく分からない男で、機内で早くもパニック障害を起こして、飛行機を降ろされてしまいます。
この映画が面白いのは、33年前の時代の古さ。
インターネットがない。
電話が万能だったんですね。
ジャックがいちいち雇用主のエディに居場所を電話します。
それを、
FBIが盗聴してて、シカゴのボスの手下と更に同業のマービンに知らせる事務員がいて、
筒抜けなのです。
行く先々、その御一行様が追ってくるんです。
(エディに電話するからでしょッ!!)
お間抜けなジャック。
飛行機→列車→車→徒歩、
シカゴに近づくどころか、遠ざかるばかり!!
ヘリコプターから銃撃された2人は、なんと川下りまで・・・
それにしても、悪知恵はジャックも追っ手も実に達者。
カード会社に「カードを無くした・・・」と、電話しただけで、
最後に使った場所を教えたり、カードの使用停止まで、
本人確認なしでやれちゃう時代なんですねー。
(今とはまた別の意味で、犯罪チャンスがあったんですね)
追っかけるFBIとマービンそして、ボスの手下・・・
この駆け引きと追いかけっこが実に楽しい。
アナログならではの楽しさが!
そして間一髪で逃げる間に、デュークとジャックの間に芽生える友情。
ラストが最高なんですよ。
本当に気持ちいい。
(まさか1000ドル紙幣が発行されていたとは?)
オチも最高に笑えます。
過去鑑賞
ロバート・デ・ニーロの魅力を堪能
バウンティ・ハンターを生業とする元警察官ジャックを、ロバート・デ・ニーロが演じる。
独特なゆる感はご愛嬌。
互いを思い遣った台詞、夜の街に消えて行くラストがいい。ロバート・デ・ニーロの表情に魅了された。
-どうだい?
-いいと思うよ…まぁ
-マスコーニ保釈金金融
BS-TBSを録画にて鑑賞 (吹替版)
大変楽しい良質な娯楽映画
痛快な珍道中
面白いです。 保釈金保証業者とは
ほのぼの
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