「【「マカロニウエスタン」ブームの最後を飾った痛快作。レオーネ作品のパロディを散りばめたコメディタッチの仕上がりで、古き良き西部劇への郷愁も感じさせる作品。】」ミスター・ノーボディ(1973) NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【「マカロニウエスタン」ブームの最後を飾った痛快作。レオーネ作品のパロディを散りばめたコメディタッチの仕上がりで、古き良き西部劇への郷愁も感じさせる作品。】
■アメリカ南西部の田舎町。かつては西部にその名を轟かせたガンマン、ジャック・ボーレガード(ヘンリー・フォンダ)は殺し合いに嫌気が差し、ヨーロッパで静かに余生を送ろうと考えていた。
ある日、彼の前に「ノーボディ」と名乗る謎の青年(テレンス・ヒル)が現れ、街の無法者の始末を持ち掛ける。
◆感想
・今作は今まで観て来たマカロニウエスタンの要素を上手く取り入れつつ、何処か飄々としたミスター・ノーボディが、伝説のガンマンの名をキチンと残す仕掛け(決闘で皆の前で殺す振りをする。)をしながらも、彼をヨーロッパに向かう船に乗せる様に計らうシーンであろう。
・コミカル要素も満載だが、それがお笑いに流れる事無く、締める所はキッチリと締める作品構成も良い。
<今作は、ヘンリー・フォンダの独白や、剽軽で飄々としたミスター・ノーボディを演じたテレンス・ヒルの笑顔が爽やかな作品である。>
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