劇場公開日 2021年3月12日

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「とんでもないの観ちゃいました。」マンディンゴ バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5とんでもないの観ちゃいました。

2021年4月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

新宿武蔵野館さんでのリバイバル上映にて鑑賞。
僕は本作の存在を全く知りませんでした。またどーいう原作なのか?という点もざっくりおさえた状態で観ました。

絶句です。
いや、もう、何というのでしょう、いえ、何も言えません、というか言葉が見つからないです。
色々ネットでの情報や評論家 町山さんの解説などを聞いたりして、「過去の事実であった」ということを知り、さらに言葉を失いました。
本作は、黒人の奴隷市場、奴隷牧場があった時代の出来事を忠実に再現しているとのこと。
信じたくないですが、信じられないですが、事実なんですって。

よくもまぁ、こんな作品作れましたね!って感じです。すごい内容です。
この内容を映画にして上映できたってだけで素晴らしいことです。
(どうやらベストセラー小説の映画化だったから、儲けが見えていたのでしょう)

この作品を見ると、白人を差別したくなります。あくまで過去の歴史ではありますが、あまりに酷くて。君たちは人間なのか?と。
もちろん、そんなこといたしませんし、してはいけません。
でも、本当に反吐が出ます。過去にこんな人間たちがいたのだ・・・と思うと、本当に、本当に人間は「獣」なんだなと確信しました。
人間を動物と同じに扱うって・・・どういう神経をしているんだ?と思います。

キリスト信者が多いのに、なぜにこんなことを。
町山さんいわく、当時の白人(アメリカにいる)は、奴隷とする黒人には魂が無いと考えるようにしていたとのこと。魂があったら奴隷のような扱いができないから・・・だそうです。
何とまぁ都合の良い・・・・。
きっと、インディアンを根絶やしにしようとした時も同じだったんだろうなぁ。

片手には祈りの十字架を握りしめ、もう片方の手には銃を・・・って感じですね。
祈りながら殺す。虐げる。・・・ありえないです。

本作がこの時期、今2021年に上映されることの意義は大きいです。
黒人差別に関する話題や性別による差別がニュースになりますよね?
そのニュースを見ると、白人に方々には根強い「差別」が存在しているのだと。また女性蔑視の考えも根強く残っているのだと。(日本にもありますけどね)
結局、人間という弱くてくだらない生き物は、常に誰かより強くありたいんでしょうね。
僕たち・・ではなく、僕と君たち・・・・という考えの人が多いのでしょうね。

白人が云々と書きましたが、日本人だって過去の戦争や関東大震災の時のジェノサイドもあります。もちろん、黒人だってあるかもしれません(最近、アジア系人種への攻撃がニュースに出てましたね)だから、人間なんてみんな同じなんです。だから、過去を風化させないように自らを戒めていかないとならんのです。

本作で描かてれている差別、蔑視は今でもなおありますよね。女性蔑視については公然とあるような気がします。何年かに1回でも良いので、反面教師とするべく本作を見ることをお勧めします。

傑作です。
けど、見る場合は要注意です。

バリカタ
iwaozさんのコメント
2021年5月15日

全く同感です。自分もあの場所に生まれて、ああいうように教育されていれば、ハモンドのように、ミードのようになっていたのだ、と思うと寒気を覚えます。
( ; ; )
これも人間のある一面だと知ることは大事ですよね。
忘れてはならない歴史です。
全ての人が見なければならない真実だと思います。m(_ _)m

iwaoz