「『風と共に去りぬ』の裏面史…でも映画としてはちょっと…」マンディンゴ もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
『風と共に去りぬ』の裏面史…でも映画としてはちょっと…
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①題材がショッキングだし公開当時はかなり衝撃作扱いされたが、今回観て画面が思ったより明るく映画のムードも牧歌的なのにちょっとビックリ。インパクトも期待したほどではなかった。公開から45年も経っているので、その間にアフリカ系アメリカ人への差別も含めいろんな人種差別映画を観てきたせいかな。②もう少しハモンドとミードとの関係性をじっくり描いた方がクライマックスの劇的緊張や悲劇性が高まったと思うし(ミード役が素人なのでそこまでの芝居は無理と思ったかな?)、ブランチの妊娠⇒出産⇒ハモンドの逆上⇒ブランチ殺し⇒ミード殺し、の一連の出来事の描きかたが駆け足で今一つ盛り上がりに欠けたのは脚色のせいでもあるし、演出も平板に流れてしまって衝撃度が今一つの感じは否めない。③黒人は獣だと言うなら黒人とセックスするのは獣姦なんじゃない?と思うが、もうその時点でモラル崩壊してたわけですね。ハモンドも処女性に拘ったり黒人同士の近親相姦には確かに初め難色を示したが結局認めながら、妻の近親相姦には嫌悪を示したし、黒人に優しく接しする様はペットを愛玩するようなもので一皮剥けば面子やプライドが優先する南部白人の殻の中にいただけだ。④スーザン・ジョージは当時こんな白人アバズレ女を演じさせれはピカ一でしたね。⑤こんな風に主人やそれに類する白人に孕まされて生まれ売られた子供達の多くが、現在のアフリカンアメリカ人の先祖に多いことに触れて私のコメントを、閉じよう。
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