真夜中の刑事 PYTHON357のレビュー・感想・評価
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隠蔽体質
物語の主軸になるシルビアと署長、その関係を承諾している富豪でもある署長の奥さん、この三人の関係性が最後まで見えてこない中、疑われる要素しかない刑事のフェローが疑われないように捜査をかわしながら真犯人を捕まえる為に独断で捜査する、凄腕に思えるフェローではあるが尾行でシルビアにバレたり、全く犯人に近づけない為体、疑いの目を自分に向けられないように証拠の隠蔽に走るしかない展開が愚かにも。 向こうから差し出される解決策、慎重に思える物語があるようで結末が呆気ない、意表を突くようなラストのアクションシーン、メナール刑事もフェローの闇に片足を突っ込む、若い娘に惚れ込んだ二人のオジさんが繰り広げる嫉妬が絡んだ隠蔽捜査戦!?
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イブ・モンタンとシモーヌ・シニョレのフィルム・ノワール
イブ・モンタン演じる刑事が真犯人の上司と若い恋人をめぐって苦悶するフィルム・ノワールの一作。全編救いのない世界から抜け出せない暗鬱とした雰囲気が支配した暗いフランス映画。モンタンと上司の妻役のシモーヌ・シニョレの芝居を観ていて、フランス映画も老いたと感じてしまった。どうもがいても明るい光が差し込まない世界観の中の心情ドラマで、モンタン、シニョレ、フランソワ・ペリエの深みのある演技を観るための作品に止まる。 1983年 9月3日
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