「She came through the Window (美しき戯曲)」まぼろしの市街戦 bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
She came through the Window (美しき戯曲)
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今日、こんな「戯曲」が映画化されることなんて無いんだろうなぁ、と思う。特に日本では。詩的と言うより文学的。演劇と言うより狂言。反戦を装った厭世劇。脚本ではなく戯曲。
白痴かと思われた人々は、知性があり人生の楽しみ方を知っていて、よほど私たちよりも幸せに見える。軍人は滑稽に描き、奔放な女と無垢な女の両者が登場する。そこそこリアルなのに、まるで夢の中をさまよっているかの様な錯覚に陥る不思議。
大戦末期のフランスのお話。精神病院のある街の中で起きた白昼夢。彼女は綱渡りで窓から部屋へ入って来た。男は現実を捨てて夢の中で過ごすことを選択する。背負うものを捨てれば幸せになれる事もある、っていうフランス戯曲は1967年公開の名画。いや、これはホントに名画だと思います。
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