「シドニー・ポワチエをアンクル・トムと見下して、この映画を見ていなかった。」招かれざる客 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
シドニー・ポワチエをアンクル・トムと見下して、この映画を見ていなかった。
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ずっと、黒人対白人の話と思っていた。
でも、男対女の話だと僕は感じた。
黒人の母親の台詞『男の人は、かつての恋の情熱はもはや消え去って、思い出しもしない。思い出せば、二人に対して、そんな仕打ちは出来ない』
感涙のいい言葉だ。
兎も角、白人の監督が演出した話だから、白人の良心を強調しているのは理解できる。机の上の写真も『フランクリン・ルーズベルト』つまり、民主党支持者だと思うし、カソリックでは無いと言っている。ということは、たぶんユダヤ系と暗示しているのかもしれない。
シドニー・ポワチエをアンクル・トムと見下して、この映画を見ていなかった。シドニー・ポワチエの本音は兎も角、この二人の未来に、男としてとやかく言いたくない。人種、宗教、階級、性別を意識して、若い二人の情熱に反対する事は『私は最低だ』とスペンサー・トレイシーが語る感情と同じ結末になる。
傑作だと思う。
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