「差別のない社会を目指して」招かれざる客 a0064さんの映画レビュー(感想・評価)
差別のない社会を目指して
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小津安二郎の「晩春」でりんごの皮をむいていた父親の姿を思い出した。今まで大切に育ててきた子どもを手離すのはそれだけで寂しく、悩ましいものなのに、人種の問題が加わったらどうなるのか、葛藤する両親(特に父親)の姿が心に残った。
黒人の側にも人種をまたいだ結婚には強い偏見があることを実感した。
子どもの幸せを願って、最善の選択をしようとする両親の姿は、人種の問題を挟まなくても心を掴むものがある。
60年代のアメリカにまだ根強い差別が残っていたこと、そして、あまり「時代が変わ」っていないことにも歯痒さを感じた。
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