「悲しみを笑顔に変えて・・」マグノリアの花たち odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
悲しみを笑顔に変えて・・
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女性のための女性たちによる笑いと涙の絆の物語。マグノリアは舞台となったルイジアナの州花、南部の女性の象徴なのだろう、原題ではSTEELが付いているから美しさに逞しさも具わったということだろう。ロバート・ハーリングの妹の実話を基にした戯曲をハーバート・ロスが実写に展開、心痛む話なのだが励ましを貰える不思議な魅力に満ちた秀逸な作品。ハーリングも牧師役で出演。ロス監督も夫人を亡くし傷心からの復帰作、ハーリングの戯曲を観て奮い立ったらしい。
花達を演じる女優陣の凄いこと、甲乙つけがたいが意地悪ばあさんの漫画のようなウィザー(シャーリー・マクレーン)と町長の未亡人クレリー(オリンピア・デュカキス)の掛け合いは見どころ。
監督は男なので彼女たちの感性やアドリブに任せたようだが役を超えたリアリティのある存在感は素晴らしい。
脚本家や監督自身も妹や妻との別れを経験したからこそ単なるお涙頂戴の悲劇にしたくなかったのだろう、悲しみを感謝に変え、女性たちに送ったエールのような映画でした。
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