マイ・フェア・レディのレビュー・感想・評価
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オードリー、めっちゃ綺麗。
オードリーヘプバーンの作品、観るの初めて。
ミュージカルだと知らずに鑑賞。
ミュージカルで踊りと歌に時間取られてるから、なかなか話が進まず、長く感じてちょっと疲れた。
どの人にも共感出来ず、ストーリーはイマイチだったな。
ラストはどうやら教授とイライザが両想いで落ち着くみたいな感じっぽいけど、それが急な展開でそれまでそんな素振りも感じていなかったので、ん?と思った。
イライザはフレディと結ばれるのかと思ってた。
フレディもめっちゃストーカーでドン引き。怖い。
イライザの父も、毒親過ぎて微妙。この親子からは謙虚さが全く感じられず、終始イラっとした。
解説とか読むと、当時の階級社会や男尊女卑社会を風刺した物?みたいな事も記載されてたけど、当時を想像は出来るけど、現代に観たので自分は面白く感じなかった。60年も前だから仕方ないわ。
ただ、オードリーヘプバーンはさすがに美しい!
久しぶりに、そして初めて映画館で観て
初めて観た時からTVでしか観ていなかったが、午前十時の映画祭のおかげで、初めて映画館で鑑賞できた。
正直違う作品かと思う程身を乗り出して観た。
大きなスクリーンで観るとはこういうことか、と目から鱗の境地。
午前十時の映画祭企画、ありがとうございます♪
この時代、貧富の差が大きくヒギンズ教授は富裕層なので差別を意識することなく自然に貧しい人々を下に見て接していたように思われた。女性差別については、オードリー扮するイライザの父も婦人参政権反対と叫んでいたシーンもあり貧富に拘らず女性を下に見ていたのだろう。
婦人参政権云々、については、西洋?はやはり進んでいる、と感じられた。
こんな中、イライザは逞しく生きている。しかし、貧しく少しでもお金が欲しい。いつのまにかヒギンズ教授の口車に乗ってしまった。
本作、何が目玉かと言えば、イライザのドレスファッションに尽きると思う。
発声練習時のハイネックブラウスにグリーンのジャンパースカート風ドレス、可愛い。
競馬場でのモノトーンリボンをアクセントにあしらった帽子とお揃いのドレス。このドレスは、ティファニーのブラックドレスと同じく映画とは関係なく女性ファッション誌に何度となく掲載されている。子供の時の雑誌の付録にもこのドレスのイラストが付いていた。
舞踏会の白いドレスとヘアスタイルは息を呑むほど美しい。どこかのお姫様そのもの。
また調度品も豪華で部屋の洗面台の洗面器とポットですら、薔薇柄の焼き物で、今なら超高級でないとお目にかかれない。
競馬場でのドレスはモノトーンに統一。色を抑えているせいか、デザインは奇抜な物が見受けられた。やはり、イライザのドレスが群を抜いている。
オードリーが歌うシーンが数回あったが、吹き替えかと思っていたらwikiには本人が歌う曲•箇所もあると記載されていた。
オードリー作品にありがち、ヒギンズ教授に恋するのが、初めて観た時から謎、今観ても謎。
(wikiを見たら実際意地悪されていたそうな。ヒギンズ教授裏表無く意地悪だった。)
もう一人のピカリング大佐は紳士だったが。
映画館では2023/4鑑賞
半年でレディになれる
他の方も言っているように、オードリー氏が美しすぎます。
花売りの時点で充分な程に。
競馬を観ながらのパーティー❓のシーンでは少し笑いました。
何かやってくれるとは思ってましたが。
最後はヒギンズ教授の元へ戻ってましたね。
あの若者と駆け落ちするのかと、ちょっと思っていました。
スクリーンで観れてよかったです。
タイトルなし
イライザもそのお父さんも人間としては完成していて、だからこれは、ミソジニー全開マザコンマッドサイエンティストことヒギンズの成長譚でなくてはならないはず…と思いながら見ていたが……そうなりそうでならなかった、ラストがとても残念だった。イライザ、戻っちゃうのね。
そういう意味で、これはミュージカルでなくてはならない、嘘くさい作り物でなくてはならない、と思った。(ミュージカルって脇から都合よく人が出てきて椅子を置いたりお野菜渡したりするでしょ。)
それまでイライザを物とも変わらぬ扱いをしていたヒギンズが、氷嚢を共有した途端にイライザがヒギンズの世界の言葉を使い出すという演出はハッとした。痛みを共有できる対等な人間扱いだね。だからこそ結末にモヤモヤ。エブエブの結末と似てるのかなぁ。
まあ、録音室というか特訓室に写真がベタベタ貼ってあるのを見た瞬間から「惚れてますやん…」という演出ではある。
言語とは、表面を取り繕うものにすぎないし人間の間をツルツル行き交うメディアにすぎないという側面と、人のアイデンティティに深く根ざしたものであるという側面と、両方あるということ。それ故にいわゆる上流社会の上っ面をイライザは暴いたし、それ故にイライザは深く傷つき変わった(変わってしまった)。
オードリー・ヘップバーン主演の英国階級社会を炙り出す奥の深い傑作ミュージカル
ジョージ・キューカー監督(ベストフレンズ、スター誕生等)による1964年製作の米国ミュージカル映画。
原題:My Fair Lady、配給:ワーナー・ブラザース
昔、高校生の時に名画座で見て相当に好きになって、ビデオもレコードも購入したお気に入りのミュージカル映画。
英国が徹底的な階級社会であることを、この映画で知った。そして、階級を分けるものとして、言葉及び発音の違いがあることも。
オードリー・ヘップバーンによる言葉使いが最低な下町娘から高貴な令嬢の演技分けが見事だった。そして、レックス・ハリソンによる貴族階級の学者の表現も実にお見事。
そして、名曲の数々。ヘップバーン演じる下町娘イライザが言葉矯正による変身を夢見て歌う「素敵じゃない?」、上品な英語発音をずっと話せず苦しんでいたイライザの“The rain in Spain stays mainly in the plain.”の初めての発声成功から始まる「スペインの雨」、そして舞い上がるイライザが今夜は嬉しくて寝られないと歌う「踊り明かそう」(実際はマーニ・ニクソンの吹き替え)。音楽も素晴らしいが、歌に入る導入設定もお見事。
イライザに恋する若者が歌いあげる「君住む街で」(大好きな娘が隣り町に住んでいて、当時の自分の行動と気持ちにピタリとハマった)、英国庶民を代表するイライザ父(スタンリー・ホロウェイ)のいい加減さと楽天さ・憎めなさが見事に描写される「運が良ければ」と「時間通りに教会へ!」等。
上流社会の競馬観戦(イライザが熱くなって、思わず下町言葉で叫ぶ)や舞踏会(あまりに綺麗な発音で、外国の王室令嬢と噂される)も、大変に興味深かった。
ラスト、イライザが出て行ってしまい教授が彼女の昔の悪い発音の録音を聞いていたとこ、イライザが帰ってきて過去の台詞を生で言い、それに教授が帽子を下げて嬉しさを隠して、「私のスリッパはいったい…どこ?」とプロポーズらしき言葉を言う、何てお洒落な終わり方と感動をした(今だと女性差別と言われそうだが)。
原作戯曲はジョージ・バーナード・ショウ(シーザーとクレオパトラ等)、脚本はアラン・ジェイ・ラーナー(巴里のアメリカ人等)。
撮影はハリー・ストラドリング、編集はウィリアム・ジーグラー、音楽はアンドレ・プレビン(サンセット物語等)及びフレデリック・ロウ(星の王子さま等)。
出演は、オードリー・ヘプバーン(イライザ)、レックス・ハリソン(ヒギンズ教授)、スタンリー・ホロウェイ(イライザ父)、ウィルフリッド・ハイド=ホワイト(ピカリング大佐)、グラディス・クーパー(ヒギンズ母)、ジェレミー・ブレット(フレディ)、セオドア・バイケル。
オードリー、オードリー、オードリー⭐️
この作品、かなり長い間オードリーの吹き替えのことで割りを食ってましたね。
やーっと殿堂入りの感があります。
なんといってもオードリーの神々しいばかりの美しさ。
ため息が出ます。 原作者のバーナード・ショーがラストに
最後まで難色を示した、と聞いても若い頃はあれでいいじゃん、と
特に気になっていませんでしだが、最近見直してみて、
あ〜、とやっと自分の違和感を納得しました。
この映画、イライザのサクセスストーリーのようにできていますが、
実際にはあちこちに、ものすごい皮肉が描かれています。
階級社会に対してが1番わかりやすいのですが、他にも
ヒギンズ教授本人の無自覚な性差別。
差別はバカバカしいと言っておきながら、自身の女性に対する態度の
無頓着。 歳を取ればとるほど、彼の態度にイライラします。
「踊り明かそう」のシーンも、本当はヒギンズ教授に対する恋心を
歌っているのに、なんかその前のシーンからの続きで
上手く出来てうれしかった、みたいなだけになってしまい。
なんか、昔からこの映画、恋愛ムードがカケラもないなぁと感じていました。
脚本のせいでしょうか? いえ、ほぼショーの原作そのままに描かれているので、
ショー自身にも、あまりそういう意図はなかったのかも。
そして、ヒギンズ教授がもつ例の完璧なまでの音声学。
あれも実は最後にあんなものがあったって心が通い合わなければ
ただのクズでしかないという、そこまで描かれているわけで、
without you のシーンで、イライザとヒギンズの立場がガラッと変わる
瞬間、びっくりしました。
ここまでくれば、やっぱりラストはショーの原作、いえ、
現代で、もしリメイクがあるとすれば、イライザは誰とも一緒にならず、
自立の道を選ぶでしょう。 なんか全然違うミュージカルになっちゃいますけど。
そんなのありえないほど、もう「マイフェアレディ」といったら
オードリーのあの大きなリボンのドレスが目に浮かぶほど、
この作品はオードリーの「マイフェアレディ」でしたね。
一言で言えば、 シンデレラ ストーリー かな?
1.「下品な、言葉遣い・態度」の花売り娘が、
レッスンを受けて「上品な、言葉遣い・態度」になった物語
2.圧巻は、大使館主催の舞踏会に参加し、小国の女王に呼ばれ、王子とダンス
言葉遣いや態度から、「レディ」の評価 → ここは、泣けた
3.父親は、下層階級から、中産階級へステップアップし、再婚確定
4.元花売り娘は、レッスンしてくれた教授宅に戻った所で終了
・王子や金持ちの男と結婚した訳ではないが、
下層階級から、中産階級への切符は手に入れた感じ
どっちの世界に行くかは、本人の気持ち次第だが、
まあ、中産階級に行きそうな感じ
→ 一応、シンデレラ ストーリーだな
・ハッピーエンドで、気分の良い映画だった
・なお、日産が1969年に発売開始した「フェアレディZ」は、
当時の川又社長が、「マイ・フェア・レディ」から取った説あり
→ 前と後ろは違うが、真ん中部分は同じだものなあ → 納得
言葉遣いって大事
第37回アカデミー賞作品賞受賞作。
DVDで3回目の鑑賞(字幕)。
数々の名ナンバーと共に、貧しい身分である花売り娘イライザが言語学者ヒギンズ教授の指導の下、華やかな淑女に生まれ変わっていく様を描いたミュージカル。
終始コミカルな演出に満ちていて楽しいですし、3時間近くの上映時間があっと言う間に過ぎていくように感じました。観ていてとても幸せな気分になりました。
オードリー・ヘップバーンが神々しいほど美しい。
粗野な花売り娘から誰もが振り向く麗しき淑女への変化を見事に演じ分けている演技力がすごい。歌は歌手の吹き替えなのが残念ですが、天は二物を与えずと云うことでしょうか?
名作と呼ばれる映画たちは、いろいろな教訓を与えてくれる気がします。それが普遍的なものであるからこそ、長い間人々に愛される作品になるのだと思います。
本作も例外では無く、言葉はとても大事なものだと云うことを、当時の階級社会を通して描いていました。生きていく上で言葉遣いや口調がその人の印象を決定してしまう。
イライザも当初は身分相応の言葉遣いでしたが、矯正された途端、見事社交界デビューを果たし、王子様のダンスの相手に選ばれるほどのステップ・アップを成し遂げました。
言葉遣いがその人をつくり上げていく。印象もガラッと変わり、全く違う世界が開けることだってあるんだな、と…。正しい言葉遣いを心掛けようと思いました。
[余談]
登場人物のファッションも大変興味深かったです。
モーニングなどの正しい着こなしが描かれているそうで、大変参考になりました。これで僕も紳士になれる?(笑)。
[以降の鑑賞記録]
2021/05/29:Blu-ray(4Kデジタル・リマスター版,字幕)
※修正(2024/06/26)
The rain in Spain stays mainly in the plain. オードリー・ヘプバーンで有名なシンデレラストーリー?
オードリー・ヘプバーンのシンデレラストーリーなのかなっと思ってましたが、実際観てみるとそんなにシンデレラストーリーでもなかったですね。ワーキングクラスの花売りの娘が話し方とマナーを身に付けていくお話なのですが、社交界で成功した後もちゃんとストーリーがあり、階級の違いだけでなく男女の価値感の違いまで話が入っている事が物語が古くなっていない秘訣ではないでしょうか。
でも上映時間が長い!個人的にはイライザの父親のシーンは丸ごとなくても良かったのでは?っと思いました。ミュージカル的に楽しいシーンなのかもしれないですけど、ぶっちゃげストーリーにあまり関係ないですし。何より歌が無駄に長すぎる!!昨今のディズニーアニメにあるような途中で歌が入る分は良いのですが、今のテンポに慣れていると歌が長すぎてテンポが悪く感じました。
意外とオードリー・ヘプバーンが歳を取った頃の作品だったことにビックリしました。最初登場した時にはオードリーってわからないぐらいでした。当時35歳。21歳のイライザを演じるには少々厳しい年齢かも?後半、色んな特訓で磨かれた後は流石に美しかったですけど、もう5歳若ければっと思わずにはいられません。
正しい?発音を学ぶ為に頑張るイライザには応援してしまいます。個人的に日本人でなかなか正しい英語の発音ができずに苦労している身分なので、思わず自分も一緒に口を動かしてみたり。でも「The rain in Spain stays mainly in the plain. 」ってもはや早口言葉じゃないですか?いわゆる米語が主流となっている、そしてSNSの普及等で言葉を崩す事が日常的になってきている現代に、もしヒギンズ教授がいたらもっともっと嘆いている事でしょう。
しかし、ヒギンズ教授の子供っぷりに苦笑でした。イライザが去っていった後の「MOTHER!」っと母親を呼ぶ所は可笑しかったです。やはり男はいくつになっても子供で、最終的にそれを受け入れるイライザの母性は今観ると「古き良き時代のファンタジー」ですね。
最後に一言。フレディ、扱いがなんだか可哀想だったけどお前はいい奴だったよ!!
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