「元祖(?)「いぬのえいが」」マイ・ドッグ・スキップ live_at_luxorさんの映画レビュー(感想・評価)
元祖(?)「いぬのえいが」
冒頭から映し出される
'50年代の古き良きアメリカの田舎町の美しい映像を観ながら、
「なんかありがちな展開だな…。」
「ん?待てよ…」
「・・・・・・!」
「あ…。観たわコレ…。」
そうです。またやってしまいました。
みたい映画リストにあった『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』と勘違いして
観始めたこの作品。何年か前に観ていた記憶が甦ってきました。
たまにありますよね(笑)
まぁせっかくなんで(GyaOでたまたま無料配信中だったので・・・)そのまま鑑賞。
うろ覚えだったストーリーを追っていくことに。
結果。大満足でした。
以前見たときから年月も経過していて
その間にいろんな映画を観て自分自身も成長しています。
言ってみれば子供の頃に観た作品を大人になってから見直した感覚。
とは言っても公開はそれほど古いわけではないのですが
映画にハマって観方も変化してきていたので、ある意味ではそれを実感するいい機会でした。
軸となる子供と愛犬との成長物語は分かりやすい展開で素直に楽しめます。
そこに絡んでくる、親と子の関係、戦争の傷跡、人種間の溝などなど
豊かな人間描写が随所に散りばめられて大人の鑑賞にも充分耐える充実の内容。
加えて個人的にツボなのが、冒頭に書いた'50年代の古き良きアメリカの空気。
ぶかぶかユニフォームの野球少年、コカコーラのブリキ看板、豊かな緑の街並み、
旧式デザインの自動車、キャスケット&サスペンダー…etc.
よく例えに出される“ノーマン・ロックウェル”の世界観そのものです。
最近邦画で“犬”をテーマにした作品の公開が続いていますが
某作品の「マリモ」で涙した犬好きの方なら感情移入間違いなしの
元祖(?)「いぬのえいが」とも言える作品です。
どちらかと言えばネコ派の僕でも最後はうるっとしてしまいました。
子供から大人まで。イヌ好きからネコ好きまで(笑)。
どんな人も広く満足できるとてもいい作品だと思います。
※他サイトより転載(投稿日:2008/05/01)