ポゼッション(1980)のレビュー・感想・評価
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これまあまあトラウマなんだよなあ
イザベルアジャーニが ガチで取り憑かれてるくらいの熱演で めちゃくちゃ怖いんよ
あと最後に出てくるアイツもなんか気持ち悪いし最高に良い映画っすね! クリスマスに観るのに最も適してる映画ですよ🎄
0268 イザベルアジャーニ。最高の美女
1988年公開
夫婦男女間愛憎ドラマを基本に、
ホラー、スリラー、オカルトをふりかけ、
さらにSFをコーディネイトし、
最後はスパイアクション。
おまけアジャーニ25歳の生涯最高美貌でもって、
裸身をさらすという
カンヌ映画祭主演女優賞を獲得した怪作が
40周年記念でHDリマスター版で蘇った!
アジャーニが怪物を産み落とす場面では
両手のひらには怪物の目が!
ゲゲゲの鬼太郎かよ
こんなん新規パンフを見んとわかるかぁ。
劇中サムニールの理想形として一人二役の
アジャーニが出現し
メイクは可愛らしさを強調。
2パターンのアジャーニが見られるというお買い得。
力技で物語を終了させるところなど
「死ぬまでにこれを見ておけ」作品でございます。
80点
初鑑賞 2020年1月29日 出町座
パンフ購入
面白い
登場人物が何か驚くべき出来事に遭遇したときに激しい感情を表すのだが、一般的な映画の演技を逸脱し、前衛舞踏のような大げさな動きになるのがいちいち面白い。特に間男の人はキャラ立ちも抜群で、最期も含めてしみじみ良かった。しかしこの映画は2時間ちょっとだが、イザベル・アジャーニのご尊顔をモチベーションにしなければ、このような演出がずっと続くのを見続けるのは正直つらいと思った。地下鉄駅構内で狂うシーンはこれまで見た人間の動きの中で最も強烈なもので、ここだけで映画館で見る価値ありと思う。
あと上映中ずっと頭から離れなかったのは、子供があまりにも不憫すぎる、ということ。ヨーロッパの人たちの育児観は自分とは全く相容れない、という偏見がさらに強くなった。
フランス・西ドイツ制作の映画なのに、英語です。 ポゼッション。「占...
フランス・西ドイツ制作の映画なのに、英語です。
ポゼッション。「占有」というより「憑依」とか「悪魔憑き」とか訳したほうが近いけど、そんな単純なタイトルにも、できないものがある。
とにかく、相当にとんがった映画です。
40年前の映画で、西ベルリンが舞台。映画の冒頭でいきなり「壁」が出てくる。威圧的に。
主人公の男は海外で長期で働いていたのだが、どうやら諜報部員だったみたいで、辞めたがっているが辞めさせてもらえない。って冒頭を見ると、これは何か政治的、社会思想的な寓意でも含んだ話なのだろうか?当然、そう思いますよね。
そのあと、妻の「不倫」が明らかになって、その妻の行動と言動が明らかに奇妙で、というところではいわゆる推理劇なのかな、と思ったけど、妻がだんだんヒステリー状態になってきて、その妻と接する人間はみんななんかおかしくなって・・・というところで、これはいわゆる精神汚染ってヤツかな、そういうSFかな、とも思うし、すると神とか悪魔とか、善と悪が戦ってるとか言い出されて、なんかそういう宗教的な抑圧なのかな、とか思って見てると、なんだそりゃ! アレが出てきてコレが出てきて、ラストがあれで・・・あああ。
しかし、たぶん見た通りのホラー映画っていうより、なんかの寓意が込められてるんじゃないかと思う。40年前の世界情勢とか社会状況が分からにと理解できないって類の、なんかがないと、この映画そうそう賞は取らないだろ、と思うわけで。
誰か、そのへん解説してくれないかなあ。
巻頭から演出が破綻している問題作
外務省の(たぶん諜報活動の)長期単身赴任を終えて、妻アンナ(イザベラ・アジャーニ)が暮らすベルリンに戻ったマーク(サム・ニール)。
ふたりの間には小学校に通い始めたばかりのボブという男児がいる。
熱愛の末に結ばれたふたりだったが、妻アンナの態度は冷ややか。
詰問の結果、アンナは不倫していることがわかる。
息子ボブの言葉から、相手はハインリッヒ(ハインツ・ベネント)という年上の男性だと判明したが、彼のもとにはアンナはひと月ばかり訪れていない。
相手は誰か・・・
といったところから始まる物語で、1981年製作のアンジェイ・ズラウスキー監督作品。
たしかズラウスキー監督作品は1984年製作の『私生活のない女』が日本初公開作品で、本作品は製作から遅れること7年、1988年に日本公開されており、その翌年に名画座2本立てで鑑賞した記憶がある。
といっても、細部はかなり忘れており、冒頭とエンディングの音楽、アンナの衝撃の不倫相手ぐらいし記憶にはありませんでした。
さて、その後、探偵を雇ったりして、アンナの不倫相手を突き止めると、果たして、相手はタコの化け物のような形状。
こんなモノに耽溺してしまうアンナという女性は、まるでわからない・・・
というのが、初見時の印象だが、再鑑賞すると、観念的には説明されている。
アンナは、絶えず、自分の中で善と悪が葛藤しており、神の前で祈ったときに、善なる自分の脆弱さに気づき、悪なる自分を内で飼いならしてきた。
マークと結婚した後も、その悪なる自分は肥大化し、どうにもならなくなった。
とはえいえ、マークを愛していないわけではない。
自分が愛しているマークも、彼のうちには悪なるマークを抱えている。
それを自分は愛しているのだ。
そんな、彼の中にいる悪なるマークがいて、自分のことを溺愛してくれるならば・・・
という物語のようである。
ま、「ようである」としか書けないぐらいに映画物語は破綻してる。
単身赴任から戻った直後から、アンナとマークは口汚く罵りあい、その様子は性格破綻しているようにしか見えない。
さらに、何度も何度も同じようなシーンが続き、観ているこちらとしてはグロッキーである(うわ、古い言い回しだぁ)。
途中で、思考停止してしまう。
そして同じようなシーンの後には、アンナの常軌を逸したような行動が描かれる・・・
まるで、苦行を強いるような映画です。
で、最終的には、アンナが耽溺していた異形の生物は、マークの姿形となって現れ、アンナが愛していたものが内なる悪を抱えたマーク本人だった・・・
とわかる段は興味深い。
だが、その後、マークに姿を変えた悪は自死したように見せて、アンナそっくりなボブの女性担任教師ヘレン(アジャーニ二役)に近づくことを暗示し、悪が世を支配した(のかどうかはわからないが)ために、巷では戦争を現わす爆撃音が鳴り響く・・・というのは、悪に対する過剰評価のような気がしました。
(最後の方のサム・ニール、ほとんど『オーメン 最後の闘争』のダミアンになってました)
全体的は、ワンシーンワンシーンがエキセントリックなのに説明不足、ショットの繋ぎもぎこちなく、オーバーアクトをみせることで怖さを表現しようと、いってみれば、頓珍漢なところのある映画ではありますまいか。
だからこそ、カルト映画なのかもしれませんが。
ポランスキーが巧みな演出で撮れば、面白くなるような題材なんですがねぇ。
置き去り感が凄まじい
見終わった直後の率直な感想は「なんじゃ?この映画??」
最初は悪魔憑きの話かと思ってたら、途中からかなり明後日の方向へ驀進、予想したストーリーを尽くナナメ上に超えていき、最後まで走り続けた。
ここまで意味不明だと逆に清々しい。
この映画は、監督の経歴など含めて予習し、何度も観ないと絶対にわからない。
監督はポーランド出身。
しかし、映画製作は当時の西ドイツとフランスの合作。
なのに、なぜか映画のメイン言語は英語。
そういった背景の意味を咀嚼しないと気持ち良いくらい置き去りにされる。
最後のシーンも背景を踏まえた歴史的な意味があるんだろうな。。
しかし、皆がレビューで書いてる通り、主演のイザベル・アジャーニの演技が凄過ぎる。
昨今の顔が綺麗なだけの俳優なんて足元にも及ばない。これこそ俳優。
地下鉄の通路で悪魔を産み落とすシーンは生涯忘れることはないだろう・・圧巻です。
ジャンルとしてもホラーと言って良いか・・途中スパイ映画みたいなシーンもあって、だんだん「俺は何の映画を観てるんだろう?」という気分にさせてくれる。
とにかく、色んな意味で凄い映画。
また映画館とかで観る機会あれば、ちゃんと観てみたいです。
1980年代とか、この時代って本当に凄い映画が作られてたんだなぁ。。
愛なのか?!
不思議だ…。
何が何だか判らないです。
が、ストーリーから、
イザベル・アジャーニーの狂気から、
ネトネトのバケモノから、インパクトがスゴすぎて、
強めのモヤァ~で心を捕まれたままです。
憑依されたけどアンナが作り出した最終形態はマルクなんだから、
そこに愛はあるのだよねぇ…。
海女と蛸
前々から気になっていたのですが、今頃になって漸く鑑賞しました。
…ただただ、イザベル・アジャーニさんの演技に圧倒される2時間でした。
サム・ニールさんやハインツ・ベンネントさん、ミシェル・ホーベン君の存在も欠かせませんが、イザベル・アジャーニさんなくしては成り立たない作品ですね。
殆ど狂気に彩られたシーンばかりなのに加え、クリーチャーとの絡み(葛飾北斎の有名な浮世絵の影響を受けたんでしょうね)まで有るこの作品のオファーをよく受けたものだと思いますし、それを見事に演じ切ったのは称賛に値しますよね。
ジャンル分けではホラーになっていますが、ホラーというジャンルに括ってもよいのか分からないくらい、異質な作品ですね。
しかも、彼らの背景やここに至るまでの説明的なシーンが殆ど無いので、推測するしかありませんし、終盤の展開から結末も含め、解説が欲しくなりますよね。
お勧めするには衝撃的な作品ですが、観て損はないと思いますよ。
すごかった
離婚ものかと思ったらモンスターSFの展開で置いてきぼりになる。浮気相手のバイクの彼がなんだか一番気の毒だった。女の取りあいで、おじさんどうしが格闘し、一方は空手家なところがひどい。主人公は会社を辞める時に偉そうで、あんなふうにしてみたいものだ。モンスターと暮らすマンションがひどい物件で、あの状態で家賃はいくらなのだろう。途中ちょっと眠かった。
欲情の先
血液と唾液と抹茶ミルクを身体中からジョロジョロと分泌しながら観たい映画。
誰もが何かに取り憑かれ、愛と肉欲を振りかざしてどんどん狂っていく。
仕事にかまけて家庭を放っておく夫への罰なのか、寂しさを理由に不貞を働く妻への罰なのか。
…なんて思っていたら、常軌を逸した展開が何重にも繰り広げられ、あれよあれよという間に狂気の世界に飲み込まれてしまう。
不倫しておきながら激しく逆ギレする妻アンナに苛つき、不倫されたくらいで激しく狂い始める夫マルクに苛つき、色気を纏って謎に誘惑してくる周りの女共に苛つき、前半は特にフラストレーションが溜まりまくる。
中身は薄いけど迫力だけは満点の舞台演劇を観ているような気分になった。
しかし本格的に混沌としてきた中に一つ現れる異形の肉塊。
何がどうしてこうなったのか分からなくなってきたところで、最高の造形のヤツが最後なことをしていて最高の気分になった。
触手が大好きなもので、この手の造形にはもう興奮して堪らなくなるんだ。
ああ縋る先は必ずしも現実の人間じゃなくてもいいんだな、と思えた。
私も生成したい。
生成して所有して、取り付き取り付かれたい。
ヒステリーの表現が上手すぎて、ストーリーに混乱しながらも、誰かが(主にアンナが)叫び喚き出してくれるとテンションをキープすることができた。
ふと「この人なんでこんなにギャーギャー言ってるんだろう」と冷静になりつつ。
サム・ニールの長い脚とヴェロキラプトルに似た美しい顔面、かっこいい彼の気狂った部分を堪能できて良かった。大好き。
嫉妬は破滅への入口なのか…
嫉み嫉みは幻覚を生み出す。
悪い状況で話し合いなど意味を持たない。
自分の求める答えを相手が口にするまで攻撃する。
反撃は予想を遥かに超えて自分の愚かさに身悶えするだけ。この映画はとんでもなくリアルで醜悪すぎて居眠りする間もなかった。
マンネリ化する夫婦のよくあるパターンを現実なのか幻想なのか境界線を引かずに観るもものの神経を刺激し続ける。夫婦映画の常套手段を確かに撃ち破る快作なのだろう。この醜悪の塊りは夫婦どちらの心にも宿っている。
で、どうする?
家に帰ってまじまじと愚妻の顔を眺めた。
対策はない。
鬼気迫るアジャーニ
イザベル・アジャーニの凄まじい演技に圧倒され放しの作品。そして、言うまでもなく少女のような可愛さと匂い立つ妖艶な美しさと彼女の持つ魅力は果てしがないように思える。「フランスの至宝」とは言い得て妙である。ズラウスキー監督も彼女の魅力に完璧にやられてしまったからこそ、この作品を撮ったのだろう。内容は次元を越えて、貫くような、魂を串刺しにするような激しい性愛の話。そのシチュエーションを得たからこそ、アジャーニの魅力が余す所なく完膚なきまでに画像の中に焼き付けられている。恐ろしさを覚えるほどの作品である。クローネンヴァーグはズラウスキーの作品に相当な影響を受けたと思う。素晴らしい作品であり、誰にも真似が出来ないトラウマ作品でもある。全くの個人的な余談だが、アジャーニほどの美女は激しく嘔吐する姿でさえ美しい。
日本版ポスターは目にしていたので ジャンルはホラーなのかなぁと勝...
日本版ポスターは目にしていたので
ジャンルはホラーなのかなぁと勝手に想像。
公開当時のキャッチコピーはわかりませんが今回のキャッチコピーがすんばらしい✨
「愛と狂気と異形の神話」
題名からして何かが事を起こしてくるだろうし、何かが起きるはずと思ってましたが、まぁこの展開は……。
序盤ゆるやかな展開ながらも
“狂気”が静かに顔をのぞかせる
それはあるシーンで覚醒し
“ポゼッション”の意味の解釈が間違っていなかったことに気がつかせてくれるんです。
ただここからの展開が凄い。
繋がりをぶった切りそうなのに
伏線となっていくところや、
映像の技術的な部分を音楽(音響)でカバー
してしまうところはこの当時の
欧州系ホラー、いやサスペンス?の
特徴な気がするけど
現代の作品には無い感覚で
まぁほんと新年からやられましたわ。
本作は第34回カンヌ国際映画祭で
パルム・ドールにノミネートされ、
イザベルアジャーニ が主演女優賞を受賞してますが、イザベルアジャーニがとにかく美しい!
この美しさと裏腹な狂気さは
賞を受賞するのも納得。
そして旦那役のサム・ニールが若い!
当たり前ですね…(^_^;)
もしご覧になるなら
ウィキペディアも調べず予告も
観ないことをオススメします
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