ポセイドン・アドベンチャー(1972)のレビュー・感想・評価
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実写ならではのリアルさ
口は悪いが行動力のあるスコット牧師を、ジーン・ハックマンが熱演。
困難に立ち向かい、神に問うスコット牧師の姿が切ない。
人の強さ、優しさ、愚かさ、無常さ、哀しみがリアルに描かれていた。
NHK - BSを録画にて鑑賞 (字幕版)
記憶に残る名作
公開年からすると、自分は7歳くらいで観ているが、それ以来の再鑑賞。
特に、太ったおばあちゃんが当時自分の優しい祖母とダブって見えて印象的だったが、
再鑑賞してみて、あの、潜るシーンで涙が出た。
遺されたおじいちゃんに、ロゴは言う、『あんたの奥さんは素晴らしい人だ』(ニュアンス)。
そしてスコット神父の最期の言葉、『神よ、これ以上生贄を増やさないでくれ』(ニュアンス)。
皆が脱出できるよう、ぶら下りながら蒸気を止めた後、火の海に沈んだスコット。
他者を救うために、自分が犠牲になる。人間の最も美しい姿を感じた。
自分なら、できるのか。
牧師の最期にイエスの姿が重なったが…
NHKBS放送を機に何回目かの再鑑賞。
色々な作品が頭をよぎった。
一艘の豪華客船に乗り合わせた登場人物の
たくさんの人生が交差する
「グランド・ホテル」方式のような群像劇。
誰が逃げ切れて、誰が命を落とすのか、
「大脱走」のような集団脱出劇の装い。
最高速度を求める船主サイドと
安全を優先したい船長との確執は
「タイタニック」も思い出す。
これまでも、自然災害物、航空機物、
海洋物、宇宙物等々、
たくさんのパニック映画を観てきたが、
特撮のレベルも、人間描写も、
この作品が一番の優れものとの印象だ。
それにしても、この映画、随分と大切な
人間関係を引き裂く展開ではある。
女性シンガーと兄、ユダヤ人老夫婦、
警察官と元娼婦の妻、
そして神とその遣い手の牧師。
ただ、牧師が神と対峙しながらも
最後の自己犠牲の姿は、
「どうして私をお見捨てになったのですか…
私の霊をみ手に委ねます」との
イエスの最期の言葉に重なり、
牧師は神と引き裂かれたのではなく、
ある意味、彼はキリストであって、
人々を約束の地に導く役目を終え、
むしろ、神に身を委ねたかのようにも
思える鑑賞になった。
アドベンチャー映画のマスターピース
小学生の時に見た映画。 間違いなく自分の人生に影響を及ばしたと思う。 コンピュータグラフィックのない時代にふんだんなセットを使って製作されたアドベンチャー大作。 牧師役のジーンハックマンがカッコ良かった。 エンディングソングのモーニングアフターも名曲。 リメイクは作って欲しくなかった!
名作中の名作
ハリウッドパニック映画の名作。
小さい頃見て衝撃を受けた作品。
出演者全て魅力的で人間模様がキチンと描かれている。
見ても損はしないので見て欲しい一作。
この時代にこのスケールの大きさはハリウッド恐るべし凄いに尽きます。
ジーンパックマン知らない人もいるかと、癖のある俳優プラス、アーネストボーグナインこれも癖あり。いい味出しており、二人合わせての命懸けのサバイバルを見て下さい。
ディザスターフィルムの先駆けにして、最高峰との声も高い本作。なるほ...
ディザスターフィルムの先駆けにして、最高峰との声も高い本作。なるほど名作。
事故が起こってからの緊張感たるや。待つべきか、進むべきか、命をかけた選択の連続。そしてそこに起こる衝突や信頼といった人間模様。
CGなどなかった時代、2度と出せない全編実写の迫力。ラスト近くに襲いくる数々の衝撃。ネタバレになるので何も話せない(笑)
50年近くの時を経ても全く色褪せぬ作品。見ずには死ねない映画です。
スケールがスゴい
まだCGもないこの時代にこれだけのスケールの映画を作ったというのはスゴいことではないでしょうか。
ストーリーはパニックサバイバル映画によくあるパターンです。
ちょっと仲間が死にすぎたのが残念ですが、勇気のもらえる映画です。
古い映画ながらも面白い!
こりゃ、名画です。めちゃくちゃ古いのに特撮とか出来ない時代でストーリー勝負の大型客船の地震による津波で船転覆。脱出口を探す、牧師をリーダーにし、リーダーの牧師は、残念ながら最後の最後に犠牲になり6人のために命を投げ出す。足手まといと思われた太った奥さんもリーダーを助ける演出。中々良かった。
ジーンハックマンの最高傑作
ジーンハックマンという俳優はとても面白い俳優で顔や表情から性格がよく分からない。いいやつな様でもあるし悪い奴の様でもあり、どちらかと言うと悪い奴に見える。この映画の中ではどんな役割をしているんだろう・・・というところからして既にサスペンスとして飲み込まれてしまう。それがジーンハックマンの俳優としてのパワーだと思う。そして私の感覚的にはジーンハックマンがこの映画では意外なキャラクターを演じてストーリーをぐいぐいと引っ張っていった。
タイタニックを扱った映画はたくさんあるけども私はこのポセイドンアドベンチャーを一押しする。そのストーリー構成の見事さ、キャラクターの良さ、一つ一つのエピソードの面白さ・・・そういうところから見てそう思う。
ディカプリオのファンは反対するだろうけどね。
明日へ向かって
パニック映画の最高峰と言える映画です
この頃のパニック映画は好きでした
出てくる人それぞれに人生があり明日があると信じている
皆んなが力を合わせ信念を持ち苦難の時こそ足を止めずに前へ進まなければ明日へは届かない
「愛のために戦え」と牧師は言う
でもそうではない、愛する者が無くても戦い続けなければならないのだ
私はこの「戦う」を怖い言葉だと思う
勘違いすれば他者を傷つけてしまうから、そうであってはならないと思うから
牧師の教えは過激な人にとっては危険な教えのようにも思えるが
この頃のアメリカを考えればアメリカ国民に勇気を与える映画なのかも知れませんが同時に間違った方向へ行きそうで恐ろしさもあるのかと思います
そして今もこの精神が強いのならこの先の世界はどうなるのか
この映画の真髄はラストの牧師の行動に現れているのではないでしょうか
そこに無情の愛を感じます
みんなで助け合って明日へ進んでいきたいものです。
「Poseidon Adventure」ネーミングが上手い!「Towering Inferno」もそうだけど…
豪華船を転覆させるというシンプルなアイデアを、ここまで面白い映画にするとはやはりハリウッドの底力。今に至るまで「Towering Inferno」と本作を凌ぐパニック大作は出てきていない。
大迫力!
前から気になっていたポセイドンアドベンチャー。
いやー面白かった!
船が逆さまになって、パーティー会場が大惨事になるシーンは本当に
けが人が出てるんじゃないっかてくらい迫力がありました。
ステンドグラスに背中から真っ逆さまに落ちるシーンはスタントマンがやってるらしい。
まさに命がけ。
キャラクター一人一人がしっかりしてて、見ごたえがありました。
笑いもしっかりあって、200キロのメカジキのくだりは爆笑でした笑
ひとつ言えるとしたら、ノニ(キャロル・リンレイ)がずーっとウザかった。
事あるごとに、私にはできない、とか無理とか、ひとりじゃ無理とかずーーっと後ろ向きで
観てると無性にイライラしました。
老夫婦の奥さんの方は懸命に自分のできる限りのことを精一杯やって、勇敢だなと思ったりしたので、余計にずっとめそめそしてるノニに腹が立ちました。
でも、一人ぐらいは後ろ向きなキャラクターも必要か、と思い納得しましたけども。
ノニはさておき、最初から最後まで手に汗握る展開で評価が高いのも納得の良作でした。
ポジティブであれ 自らの中の神を信じてベストを尽くせ 生きる力が湧いてくる映画です
名作中の名作
パニック映画のジャンルの始祖として有名ですが、そのジャンルを越えて名作です
何度観ても飽きないしその度に面白く感動します
豪華客船ポセイドン号
といっても老朽化で最後の航海の設定で、乗客もあのタイタニック号みたいな上流階級の人は乗ってません
何しろディナーの船長のテーブルに普通の夫婦が同席してるくらいの庶民派クルーズです
冒頭の船長と船主代行とのやり取りは史実のタイタニックのモチーフで、あの映画タイタニックでも同様のシーンがあります
津波で転覆するスペクタクルシーンは圧巻で、映画タイタニックで、沈没時に船尾が高く持ち上がるシーンは本作のものをかなり参考にしているのだと、改めて観ると良く分かります
今のどうせCGでしょ的なものでない、嘘のない素晴らしいシーンです
爆発が起こり大量の水が押し寄せる時の人々の逃げ惑うシーンは本当にパニックを起こしている顔と逃げ方です
流石はアーウィン・アレンです
実質的には彼の作品と言って良いのかも知れません
ジーン・ハックマンは主人公の破天荒な牧師を演じます
フレンチコネクションとかの役柄のイメージとは違う清く正しい人という設定なのですが、強引にでも突き進むという点では説得力あります
しかし本作を名作たらしめているのは、そこにもう一人素晴らしい演技の役者がいるからです
それはアーネスト・ボーグナイン!
NY市警の警部補役、元娼婦の妻と新婚旅行に来ているという設定です
刑事ではなく恐らく分署のチーフという設定ではないかと思います
彼がジーン・ハックマンとやりあうシーンは、迫力があり見物です
さらにそれだけでなく、妻にやり込められたり、単独で様々な表情を現すところは名優だと感嘆することでしょう
その二人の名優だけでなく、いい演技をする役者が脇を固めており、個々の活躍の場面をつくる良い脚本がそれをひきたてています
老夫婦の太ったおばあちゃん役のシェリー・ウィンタースは心に特に残ります
その他にも見せ場のあるキャラがいてその演技も良いのです
大きな船は人間社会そのものです
それが転覆した時の人間はどうあるべきかがテーマだと思います
様々なリーダーがいます
少しの可能性があれば積極的に行動し挑戦するリーダー
慎重に助けを持つリーダー
間違った判断に固執するリーダー
そしてリーダーでないものも様々です
リーダーシップを取れないのに批判だけをするもの
リーダーに従うけれど盲目的に多数の側に従うもの
自分の力が発揮できるときは率先して力になろうとするもの
人間社会の縮図が示されます
ポセイドン号の目的地は原作ではどうか分かりませんが本作ではイスラエルのようです
劇中では老夫婦がイスラエルに着いたら孫に会えると話し、老いた夫はモーゼが十戒を神から授けられた山のパッケージツアーに参加したいと言います
主人公の牧師は約束の地へ向かうモーゼのように、彼を信じるメンバーを率い、転覆し沈もうする客船の内部をさ迷います
神は様々な試練を与えそれでもなお神を信じた者だけを約束の地に辿り着かせるのです
そして約束の地の目前についても、先住民が住んでおり、神が約束したからと言っても、その地は戦って勝ち取るほかないのです
神を信じて戦った者にのみ与えられるのです
このアナロジーが物語の骨格にあるからこそ、凡百のパニック映画にはない深みと味わいがあるのだと思います
それが本作の成功後に雨後の筍のように粗製乱造されたパニック映画にないポイントなのです
アーウィン・アレン自身の次回作である、あの成功したタワーリングインフェルノにも、発生した恐るべき困難に対して人はどう立ち向かうべきであるのかというテーマ性は見られ無いのです
如何に本作のテーマと脚本が優れているかが分かります
ポジティブであれ
自らの中の神を信じてベストを尽くせ
生きる力が湧いてくる映画です
劇中、大宴会場の年越しパーティーの準備中に生バンドのリハーサルで歌われるのが大ヒットした主題歌モーニングアフターです
劇中歌っているのは女優さんですから吹き替えだと思われます
衝撃作!
劇場で観た洋画では初めての衝撃作だった!
中学生のときだったと思うが、学校から団体で観にいって、その後また観にいって・・・当時は150円だったかな・・・懐かしい。パニック映画の走りだったですもんね。お姉さん役のパメラは、今見ると可愛いというだけだが、当時はトレーシー・ハイド同様に夢中になってしまいました。そして、ジーン・ハックマン、アーネスト・ボーグナインにはまって・・・あの神父が自ら飛び込んでいったのは授業でも取り上げられたような気がします。「みなさん、どう感じましたか?」って・・・賛否両論でした。
押し寄せる危機また危機
"ポセイドン・アドベンチャー" シリーズ第1作。
深夜放送を鑑賞(録画)。
アイデアの斬新さに舌を巻きました。大波によって転覆し、逆さまになった豪華客船。船底を目指してサバイバルをすると云う奇抜さ。普段の景色が逆さまになっただけで、危険いっぱいの世界に変貌すると云う、今までありそうで無かった着眼点に引き込まれました。パニック映画の醍醐味であるスペクタクルと、極限状況下で生まれる圧巻の人間ドラマが秀逸でした。
大広間に留まる人々と船底を目指す人々。考え方の違いが生死を分けました。何が正しくて、何が間違っているのか。現状維持に努めるのか、自ら行動し新たなる道を切り拓くか。
私は後者を選ぶかもなぁ…
船底を目指す人々を追い詰めるかのように押し寄せる海水。迫り来る爆発と炎の恐怖。試される知恵と勇気と信頼。それぞれが渾然一体となり、唯一無二の魅力を放っていました。これぞ名作が名作たる所以だなと思いました。
※修正(2024/05/18)
この作品で洋画の虜になりました。
衝撃的な作品でした。
そして、ジーン・ハックマンの名セリフ。
”神よ 助けてくれとは言わない じゃまをしないでくれ”
主題歌の「モーニング・アフター」を聞いて毎日泣いてました。
(鑑賞日:1974年)
アメリカ的「神は死んだ」
「とにかく頼れるのは、自分の意志と行動力!」って、「アメリカ イズ No.1!」と言っていた頃の、かつ、今アメリカがこうでありたいという基本的な発想のアメリカイムズを明確に表現している。
「えっ!?こうくるの?」という展開。
もちろん、脱出劇だけあって、一難去ってまた一難。その展開には手に汗握るけれど、まあ、最後には助かるんだよねとどこか楽観視していた安心感を吹き飛ばす展開にびっくり。
その意思を引き継ぐのは当然あの人だろうが、その言葉に重い腰をあげるかってところもツボ。
ツッコミどころはたくさんある。
船の乗組員の意見をことごとく否定するその神父の考えの根拠は?神父が、神父になる前、軍艦に乗ってたとかのエピソードがあれば納得するが、そんなものはない。ただ、教義とか先輩の教えに従わずに自分を貫いて左遷されたエピソードがあるだけ。不安をあおる演出?
他にも、他にも、あれやこれや…。
とはいえ、映画にくぎ付けになる演出も多数。
転覆した船の全容を見せないところが、かえって、その選択は正しいのかと、常にハラハラさせる。
女性が足手まとい気味に描かれている、努力していない人が助かるとかいう人もいたけれど、苦手なことをあんな場で克服するのってどんだけ勇気がいると思っているのだろう?その様子に手を差し伸べる男の姿にも、惚れこんでしまう。
こちらに迫ってくる津波も迫力満点。飲み込まれるかと思った。
他にも、逆さになった理容室とかトイレ。緊迫した中の(笑)。
また、映画は、天と地がひっくり返った構造で、かつ、助かるために船底を目指すというパラドックスがよく評論で語られる。
加えて、豪華客船に、お金と暇を持て余した富裕層だけでなく、時代的に飛行機より安いのだろうが、現場を走り回る刑事と元娼婦のカップル。しかもこのカップルは、大みそかのカウントダウンという一大イベントの時に、船長のテーブルに招待されているというところにも、アメリカの下剋上的発想が盛り込まれてて面白い。しかも演じているのが、貴族の血を引くボーグナン氏!
危難を避けてどこに逃げるか、誘導するか。
大川小学校の例のごとく、東日本大震災等の危難を経験した人なら、気安く語れるものではない。どの人にも他人事ではないのではなかろうか。
パニック映画の古典にして色あせない名作。
脱出劇としての面白さは言うまでもない。
でも、それだけではなく、
ロゴの、妻とのエピソードの時の表情が実に味わい深い。
そして、上記に「神は死んだ」と書いたが、
もう一人の神父の生きざまが心から離れない。
自分の心に従って、弱きものの傍にあり続けたあの神父。私にそんなことができるだろうか。
外にいる神は死んだのだろう。
でも、一人一人の内なる神について考えてしまう。
だから、私にとっていつまでも心に残る映画となった。
サバイバルパニック映画の最高峰!
「ポセイドン・アドベンチャー」字幕版 PSvitaで鑑賞。
*概要*
豪華客船が航海の途中、大晦日を祝うため多くの客が乗り合わせていた時に巨大な津波が押し寄せ船は転覆。パニック状態に陥った乗客の中で、たまたま乗り合わせていた乗客たちが決死の脱出を試みる。
*主演*
ジーン・ハックマン
*感想*
急にポセイドン・アドベンチャーが観たくなったので鑑賞。数年前にDVDで観た記憶はありますがほぼ忘れましたww
公開された当時は僕自身、産まれてないので、今見ると、凄い撮り方だなぁ~って思いました。特にポセイドン号が転覆するシーン。乗り合わせた乗客たちはパニック状態。画面が傾いて、乗客たちが悲鳴を上げながら右上から下へ落下したり、上から下へと落下したり、カメラワークが斬新。船内に大量の水が入ってくるシーンは迫力満点!古い映画ですが、20代の僕でも興奮しました!
あと、話の流れが良かった!最初はテンポが悪いなーって思ってたんですが、乗客一人一人の視点からの話があって、それぞれの人間模様が描かれていました。牧師、老夫婦、姉弟、頑固な警部補、元娼婦、船員のボーイ、歌手など…まさに群像劇!個人的にスーザンが可愛かった。(^^)
牧師と警部補は何度も喧嘩したりするんですが、仲間と一緒に力を合わせて豪華客船から脱出を試みます。途中、思わずグッとくるシーンや、何度も生死を分ける選択肢に迫られます。爆発、大量の水、障害物が恐ろしかったな…
総じて、めちゃめちゃ面白かったです!迫力満点だったし、もう一回見たいです!\(^^)/
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