「映像詩人タルコフスキー」僕の村は戦場だった keitaさんの映画レビュー(感想・評価)
映像詩人タルコフスキー
詩的映像美や人間に対する深い洞察、難解なストーリー等で知られるタルコフスキーの長編第一作。
素晴らしい傑作、とは言えないが後々SFの傑作などを撮ることになる彼の特徴や作家性が随所に観られる良作である。
まだこの作品しか観ていないが彼の作品は難解と言われる原因は明瞭である。
主語が無い。これに尽きる。
彼の作品を理解するのは漢文や古文を読解するテクニックと同じようなものである。
説明も無しに主語つまり視点が二転三転するからである。
視点を掴めば簡単なことだ。
しかし、これは映画、読解するのとは言うまでもなく違う。
たとえストーリーが理解出来なくともいいのだ。
ストーリー以上に本質を心に訴えかける映像があるのだから。
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