ポカホンタスのレビュー・感想・評価
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現実もこうであれば
どんな話だったか全く忘れた状態で鑑賞。
こんな話だったっけ、
こんな話だったのか、ポカホンタス。
って、大人になって改めて見るとまた全然違った印象を受けた。
ポカホンタスが自然の中を悠々と進んでいく様。
水の音や自然の音が心地いい。
映画「アバター」の雰囲気も好きだから、こういうネイティブアメリカンの暮らし、自然と共に生きてる感、みたいなのが自分には癒しポイントなんだろな。
だけどロンドンからの入植者。ゴールドを求めて。嫌な予感。
アバターとかラストサムライとかこのポカホンタスとか、
「これがずっと続いて欲しいな」と思う世界が、外部のものによって壊れていく様子を見るのがほんとつらい。ぎゅっと、胸が詰まる。
やめてくれ〜ああ、こわい、くるなくるな、と思ってしまう。
とはいえ人間の歴史、おそらくほとんどはこういう「侵略」から始まってるんだろう。日本国内でだってそうやってずっと戦いの歴史があったわけだし。
人間の性なのか?そうやって新天地へ侵略しにいこうとするのは。
生きるためなのか?それとも単なる欲なのか?
理性では止められない、止まらない人間の欲。
そんな人間の欲、自分自身の欲も含め、わからなくてこわい。
ポカホンタス、美しかったな。
動作一つ一つが艶やかで美しかった。
そして村人の男たちもかっこよかったな、職人みたいで。
肉体美、動いてる男、って感じしたな。
ポカホンタスとジョンスミスの表情の表現が細かくて、
微妙な一瞬の表情までちゃんと描いてて。見入ってしまった。
あっという間に終わってしまったけど、見て良かったなという満足感がある。
最後見送る時に村人たちがたくさんのとうもろこしを持ってきたの、なんか切なさ。今作ではそんなに酷いむごい展開にはならず平和的に終わったけれども、事実はそうじゃない。実際も、ああやって平和的に終わっていればな。
どこの世界でも、欲望が強いものが残るのか?繁栄していくのか?
そうではないことを願ってる。
吹き替え版に本気なディズニーの嚆矢
思うに、ディズニーは、このころから、アニメ作品の日本語吹き替え版製作に、独自のアプローチで取り組んでいたのでしょう。
エンディングにクレジットされる吹き替え版担当(特に音楽)の豪華なメンバーに、ちょっと感心しました。まぁ、肝心の映画そのものの出来はアレでしたが。
400年前のロマン
ポカホンタスは実在の人物なんですね!史実が基となった物語のようですが、あまりに古くて史実も正確にはわからないようです(苦笑)。たまたま「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」の次に観ましたが、資源を略奪にきた主人公が未開の土地へ来て族長の娘と恋に落ちるという展開が前作と似ていて、ビックリしました。人間って基本的に、過去も未来も変わらないのかな…。
ディズニーの中でも大人のラブストーリー。 ポカホンタスとジョン・ス...
ディズニーの中でも大人のラブストーリー。
ポカホンタスとジョン・スミスの出逢いの描き方が神秘的だったり、自然の美しさの表現や描き方も素敵で映像に魅了されます。
風になびくポカホンタスはとても大人っぽくて素敵な女性に見えた。
人種を越えて恋に落ち、ハッピーエンドではないけれど、たとえ離れていたとしても永遠にお互いを愛するって素敵だなぁと思った。
こんなディズニーもいいなぁって思える素敵な作品でした。
久々に観たがカラーオブウィンドの美しさはいつ観ても変わらない。内容...
久々に観たがカラーオブウィンドの美しさはいつ観ても変わらない。内容はあまりない感じがするが、ミーコやハチドリが可愛い!先住民と開拓者との自然と発展との抗争を描いている作品。
男のためのプリンセス映画???
本作は、当時の女の子に受けたのかな?
まるで、男のための「プリンセスもの」のように見えた。
(メル・ギブソンが声をやっているからか笑???)
最近のプリンセスもののパターンは、何かに束縛されたプリンセスが解放されるお話。
・・・がしかし、この映画、解放されているのは、むしろジョン・スミスのほうじゃね?と思った。
映画の序盤は、「外の世界へ出たいポカホンタス」が演出されるのだが、途中からその辺の設定がどうでも良くなってきて、中盤以降は、「クソ俗な社会から出たいジョン・スミス」の方が演出が濃い気がした。
劇中、ポカホンタスはジョン・スミスに対して、
「俗社会、既成概念にがんじがらめにされているのはむしろあんただぜ、ジョン・スミス。」と言わんばかりのミュージカル説教(笑)しますし・・・(笑)
「男は冒険を求めているんだ!」というメッセージがむしろ濃い気がする。
だって、ポカホンタスがすげー自由なんだもの。
この映画は、彼女を束縛するもの、の描写が弱い・・・というか、元々が自由なインディアンには合わないよね、その設定。
これ別に貶してるわけじゃなくて、インディアンの楽園であるアメリカ大陸の描写が美しいってだけの話。映画はとっても面白いです。
先住民族
ポカホンタスとであった冒険家ジョン・スミスはたちまち恋に落ちる。先住民族とイギリス人は均衡を保っていたが、2人が逢引する現場を目撃したポカホンタスの許婚が襲い、イギリス人のトーマスが撃ち殺してしまう。スミスは責任を取って自ら殺したと言って部族に捕らえられる。殺されそうになるがポカホンタスがかばうことになって・・・それでもイギリス人の非道さは、ここがチャンスだとばかりに攻撃開始。スミスが傷ついて本国に送り返されることになった。
なんともベタな展開。ハチドリやアライグマを楽しいキャラに設定して、子供にわかりやすいような展開である。結局、スミスを見送るだけで終わってしまうポカホンタス。こういう選択をしたのは理解できるのだろうか。
カラー・オブ・ザ・ウィンドだけでも見る価値はあり
美しいアニメに音楽、ディズニーらしい作品。
続編の2のストーリーは賛否が分かれると思うが個人的には面白かった。
1のキャラが好きな人にはオススメ出来ないが…
歴史的事実を考えると難しい物語展開
総合:60点
ストーリー: 60
キャスト: 65
演出: 55
ビジュアル: 70
音楽: 60
現代の思想を反映してか白人側の一方的な見解による物語にはなっていないのは評価できる。どちらの側にも言い分があるし両方の言い分を紹介し白人側を自ら侵略者と言わせたのは立派。
だが歴史的事実として白人がネイティブ・アメリカンの地を侵略し殺しをしている。そのため両者の関係を一方的にならないように美談に収めるのは困難であり、ちょっと無理にまとめたという感じを受ける。
それとアニメでミュージカルという形をとっているのだが、個人的にあまりミュージカルが好きではないのも相まってあまり良いとは思わなかった。特別その場面がいいとか音楽がいいというのもなかったと思う。
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