劇場公開日 1960年4月1日

「古さなんて感じない!」ベン・ハー(1959) N.riverさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0古さなんて感じない!

2020年11月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

キリストが生きた時代を舞台に、ユダヤ人、ユダ・ベン・ハーの半生が壮大とつづられる。
裕福な商人から船底で動力と船をこぎ続ける奴隷まで、
かと思えば提督の息子になり、ユダヤの希望と奉られ、
それでも味わう絶望を経て平穏を得るベン・ハーに4時間の長丁場もあっという間だ。

CGなどあるはずもない時代、濃密で華麗な映像にはとにかく見ごたえがある。
なかでも第二部の馬車レースは、昨今のどんなF1映画でもかなうまい。
迫力がケタ違いだ。
どうやって撮影したのかも首をかしげるほかなく、競馬好きなら萌えること請け合いとも約束できる。

作品を100%楽しむならキリスト教の知識は必要となるが、
歴史に残る娯楽超大作として楽しむだけでも十分だとお勧めしたい。

しかしチャールストンヘストンが途中から若い時のアーノルド・シュワルツェネッガーに見えて仕方なく、ベンハーの人生ってどことなく、レミゼのバルジャンともかぶってならない。

N.river