ヘル・レイザーのレビュー・感想・評価

　90年代にレンタルビデオで見てあまりの面白さに驚いて『ヘルレイジャン』という麻雀漫画を描いた。好評で2まで描いたが『ヘルレイザー』の続編は見ていない。魔導士たちがけっこう間抜けで、逃げられたのに女の子に知らされるまで気づいていない。彼らもハードMの快楽主義者なのか、体中から出血している怪我人だし、あんまり強そうではなく出オチ感が強い。偉そうにしているけどアホではないか。

　お話は魔導士たちはちょっとしか出てこなくて、もっぱら再婚の妻が兄に寝とられたり、その兄がばらばらのぐちゃぐちゃの化け物で、再婚妻が連続殺人を行うなど人間の浅ましい欲が描かれていて面白い。誘われて殺されるおじさんたちがそれぞれれ個性的でいちいちリアルな存在感を放っている。そもそもあんなお化け屋敷をリフォームせずに住むなんて運気が下がりそうで嫌だ。せめて大掃除してから暮らしてほしい。

　こうして振り返っていると続きも見たくなってくる。

もし子供の頃観ていたら完全にトラウマになっていたであろう魔道士達とフランクの風貌。そしてフランクの糧となった人々の死に様。
スプラッターの要素も少々含んでおります。
最後パズルにて4人の魔道士が封印？されていくのですが、1人瓦礫に埋もれただけで封印されていない様な気が…笑

今だと、笑いながら見れてしまうなぁ。時間を感じた。
ベルセルクを感じるね。
内容らしい内容はない（笑）

昔初めて見た時は40年も前だったので、設定の意味がイマイチわからなかった。
まあ、情報として苦痛を快楽と感じる人が居るのはわかったので魔道士たちは
それを極めることができた、かつて人だった者ということなんだろうか？
設定としては斬新なんだなとようやく理解した。

デザインや世界観は後々漫画などで大きく影響を与えている作品ではあるので
その点は評価は高いと思う。

しかしあまりに古くて全てがちゃちく見えてどうにも入り込めなかったな。
テーマは性の欲望に取り憑かれた者の末路なんだろうが、
イマイチそれもわかりづらかったな。もう少しわかりやすくテンポ良く進んだら
よかったのに。
一番入り込めなかったのは継母にあたる女優のファッションと化粧は特に
いつまで経ってもふざけてるのか？と思うほどひどく感じた。

しかしこのシリーズが10作もあるとは知らなかった。
こんどゆっくり全シリーズを制覇してみようかなと。