劇場公開日 1982年2月13日

「傑作」ベストフレンズ Raspberryさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0傑作

2021年6月25日
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キューカーの遺作は宝物のように評価されるべきだと思う。
30年代の銀幕を撮ったキューカーのあの頃と同じ眼差しが、ここかしこに感じられる贅沢な作品だった。

パーティ会場に入るときの跡を追うようなカメラ、流れるような会話の妙、女心の繊細な襞、交錯と和解の演出、深刻さに埋没しない監督の美意識、そしてたった2時間弱で人生をきっちり語る手腕。

とりわけラストの暖炉の炎をはさんだ二人の横顔のシーンはこの上なく美しかった。

Raspberry