ペーパー・ムーンのレビュー・感想・評価
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ペーパームーン
☆モデル聖栞の乙女CINEMA☆
「ペーパームーン」
アディは本当の父親を知らされぬまま、母を亡くし、母の恋人のひとりであったモーゼと、名前入り聖書を売るという詐欺をしながら、親戚の家まで送り届けて貰うことになる。
聖書は偽物だが、愛する人からのプレゼントだと信じ、それを手にするとき、本物の幸福に満たされるのである。
目的地に着いたとき、アディは親戚の家に留まらずに、モーゼと旅を続けることを選ぶ。
作り物の親子だったモーゼとアディもまた、本物の親子になったのだ。
村上春樹の著作「Q184」で、この物語が転用されている。
「ペーパームーン」で子供を利用して聖書を売る男は、NHKの集金をする天吾の父親であり、宗教の信者を勧誘する青豆の母親である。
星野聖栞(ほしの・せしる)
モデル/日本ロリータ協会会員No.3223
お見事
面白かったです。
名作と誉れ高い本作品、やっと見られる事が出来ました。
単純明快に心暖まるロードムービーで、詐欺師の男と、身寄りの無い少女の旅模様が微笑ましいです。
物語上、教育的に宜しくない描写が多々あります。
アディの人となりを語る上での演出なのですが、いつもの私ならば「けしから〜ん」と思うのに、容認してしまいました。
作品に漂う清涼感が帳消しにしてくれた事、案外私もいい加減な奴だな、という事に気付きました。
それぐらい爽やかな物語なのです。
演技も折り紙つきです。
テレビに向かって、思わず頑張れ〜って応援するほど感情移入してしまいました。
アディ演じるティタム・オニールが、史上最年少でアカデミー助演女優賞を受賞したのも納得です。
この二人、本当の親子なんですね。
そして、カメラワークがとても素晴らしいです。
台車の使い方やカット割りなど、作品の魅力を目一杯引き出してくれています。
退屈すぎず、それでいて見易い躍動感のある画は、最近の映画も見習って欲しいと思います。
90分ポカポカしたい方にオススメです。
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