ペーパー・ムーンのレビュー・感想・評価
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おすすめされて鑑賞。 モーゼとアディのキャラがとても魅力的で飽きず...
おすすめされて鑑賞。
モーゼとアディのキャラがとても魅力的で飽きずに最後まで鑑賞できた。
保安官につかまって、帽子の隙間からお金が見えているところがツボ!
後味もとてもよかった!
間違いなくおすすめできる作品
女の子とダメ男のロードムービーにほっこり
親を亡くした女の子を詐欺師の男が親戚の元へ送り届ける。その道中を描いたロードムービー。
最初の頃の詐欺の手口は、故人から注文されたものだと言って男が聖書を売りつける。額も相場通りで、買わされた方も詐欺とは思わないささやかなものである。
しかし、女の子が詐欺に参加しはじめ、良かれと思って額を釣り上げたりする。詐欺は上手くいくが主人公はヒヤリとさせられる。しかし結果オーライだ。
旅は続き、詐欺の額も大きくなっていく。
この辺りから観ている方も不安になってくる。
結局は詐欺はバレ、主人公はお金も巻き上げられ、ボコボコにされ、一文無しになってしまう。
しかし何とか女の子を親戚の家に送り届ける。
女の子は幸せに暮らすかと思いきや、主人公の跡を追いかける。
怒る主人公だが、結局二人はまた一緒になるというラスト。
以下感想。
こういう女の子とダメ男が一緒に旅するみたいなストーリーはほっこりしますね。
フェリーニの「道」とか。
「レオン」「勇気ある追跡」「變臉 この櫂に手をそえて」「子連れ狼」なんかもそうかな?笑
こういうのはどんなパターンやっても大体ウケると思いますが、まあ中々に良い作品でした。
※女の子に詐欺をさせて不快という意見もわかりますが、そうでもしなきゃ生きていけない時代もあったという事で。今でも貧困国では子供が物乞いをしたり、隙きを見せれば日本人観光客からものを盗っていったりしますね。みんな生きるのに必死なんです。
こりゃ子供には見せられません。 9歳の少女がタバコふかすわ、詐欺は...
泣かせようとしない人情物
パーフェクトワールドとか菊次郎の夏のような、擬似親子のロードムービー好きにはドンピシャな映画だった。こういう題材の映画って、子供が主演とか助演なのに子供向けじゃない場合が多いが、この映画は特にそんな印象。トリクシーの自嘲が切ないが、その弱みを知りつつも利用するアディの強かさよ。カメラ割りというものの重要さがよく分かる作品。アディの後ろ姿が、幼さの中に逞しさを感じさせる。ラストシーンの解釈は照れ隠しみたいに言われてるけど、本当にうんざりもしてると思う。
タイトルなし(ネタバレ)
2人のキャラクターと関係がとてもいい。
終始次がどうなるんだろうとわくわくできて、ほっこり笑える。
いつの間にかかけがえのない絆が出来ていた2人にとても温まる。
あの父親の性格上、人への依存に慣れてないから、最後のシーンで、よくあるようなキザなセリフも出てこない。そこの所を見てるこちらの意図を読んだかのようにトラックが背中押す所がとてもにくい!
最高の一作。
演技で楽しむ作品
総合70点 ( ストーリー:70点|キャスト:85点|演出:75点|ビジュアル:60点|音楽:55点 )
詐欺行為をして生活するペテン師と、親を亡くしてそのペテン師を何とか操り一緒にペテンを繰り返すませた9歳の子供の旅を描く。映像も音楽もその当時風に仕上げている。
話として9歳にしては子供が有能すぎるが、とにかくこの2人のペテンぶりのかけあいと演技が良い。この演技で楽しめる。本当に2人は親子なのだそうだ。それに途中で一緒になる旅芸人の女とその付き人もいい。詐欺をしても被害者らしい被害者も少ないからそう気分が悪いものでもない。
結末はちょっと不満。叔母さんはあんなに優しいのに、何も言わずに逃げてきたのだろうか。叔母さんが悪い人ならばすっきりするのだが。ペテン師と一緒に生活するこの子の行く末が心配だ。
シンプル
子供主役の大人向け傑作娯楽映画、男はダメか?
永遠の友情
いやぁ…とても心温まる物語ですね。『レオン』のように、本作も男と少女の絆を描いています。
ひょんなことから孤独な少女とタッグを組むことになった詐欺師が、彼女と行動を共にしながら次第に自分の人生を見つめ直していきます。
テイタム・オニールがとにかく可愛いです。普段は男っ気のある彼女が、たまに女性らしさをみせるところが何とも言えないです(子どもなのにライアン・オニールより大人っぽい笑)。タイトルにもなっている「ペーパー・ムーン』。実は物語の重要な鍵を握っています。彼らの友情の証なのではないでしょうか。喧嘩はしょっちゅうだけれども、結局は離れ離れになりたくない!と、こっちが思ってしまうほど愛おしいんですよ。
これといって特別な出来事は起きませんが、それが彼らの"永遠の友情"を象徴しているように思えます。最後の長く続く道のショットも、まさにそれです。
完璧
ペーパームーン
☆モデル聖栞の乙女CINEMA☆
「ペーパームーン」
アディは本当の父親を知らされぬまま、母を亡くし、母の恋人のひとりであったモーゼと、名前入り聖書を売るという詐欺をしながら、親戚の家まで送り届けて貰うことになる。
聖書は偽物だが、愛する人からのプレゼントだと信じ、それを手にするとき、本物の幸福に満たされるのである。
目的地に着いたとき、アディは親戚の家に留まらずに、モーゼと旅を続けることを選ぶ。
作り物の親子だったモーゼとアディもまた、本物の親子になったのだ。
村上春樹の著作「Q184」で、この物語が転用されている。
「ペーパームーン」で子供を利用して聖書を売る男は、NHKの集金をする天吾の父親であり、宗教の信者を勧誘する青豆の母親である。
星野聖栞(ほしの・せしる)
モデル/日本ロリータ協会会員No.3223
お見事
面白かったです。
名作と誉れ高い本作品、やっと見られる事が出来ました。
単純明快に心暖まるロードムービーで、詐欺師の男と、身寄りの無い少女の旅模様が微笑ましいです。
物語上、教育的に宜しくない描写が多々あります。
アディの人となりを語る上での演出なのですが、いつもの私ならば「けしから〜ん」と思うのに、容認してしまいました。
作品に漂う清涼感が帳消しにしてくれた事、案外私もいい加減な奴だな、という事に気付きました。
それぐらい爽やかな物語なのです。
演技も折り紙つきです。
テレビに向かって、思わず頑張れ〜って応援するほど感情移入してしまいました。
アディ演じるティタム・オニールが、史上最年少でアカデミー助演女優賞を受賞したのも納得です。
この二人、本当の親子なんですね。
そして、カメラワークがとても素晴らしいです。
台車の使い方やカット割りなど、作品の魅力を目一杯引き出してくれています。
退屈すぎず、それでいて見易い躍動感のある画は、最近の映画も見習って欲しいと思います。
90分ポカポカしたい方にオススメです。
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