「ウィキで調べたら最年少助演女優賞を得ていて 未だにその記録は破られ...」ペーパー・ムーン トミジュンさんの映画レビュー(感想・評価)
ウィキで調べたら最年少助演女優賞を得ていて 未だにその記録は破られ...
ウィキで調べたら最年少助演女優賞を得ていて
未だにその記録は破られていないらしい
それぐらいにテイタム・オニールの少女アディの演技はいい
主演のライアン・オニールの実の娘らしい
それ故かコンビネーションのいい演技も見せる
亡くなった女性と付き合ってた男が女性の娘アディを
親戚の元に送り届ける約束をするのだが
この男モーゼは詐欺師でありユスリでお金を稼いでいるのをアディにバレてしまう
アディは自分をネタにユスってたのを理解し自分のお金として請求する
その事から道すがら詐欺して稼ぐ珍道中が始まる
聖書を売りつけたり、両替でお金をごまかしたり
大人以上に頭の切れるアディはいつの間にかチームになり
欠かせない存在になっていく
そんな中モーゼは大人の女に夢中になり貢ぎ出すが
アディは知略でこの女を追い払う
金がなくなってきた所に密造酒の隠し所を知り
盗んだ密造酒を本人に売りつけるという危ないヤマを踏むが
密造してた者の兄が保安官で逮捕されてしまう
ここでもアディの機転で脱走して
車を変え州を越えるのだが
逮捕されない代わりにモーゼはヤキを入れられ金を取られてしまう
その後やっと親戚の元に送り届けられるアディ
自分の本当の父親じゃないの?と問いかけるアディに
モーゼは違うと語り去って行く
親戚のうちは裕福そうだがアディの気持ちは打ち解けない
路肩に止めてアディの置いていった写真を見つめるモーゼ
バックミラーに親戚の家から逃げ走ってくるアディの姿を見る
車を降りて迎えるとアディは言う
『まだ200ドルもらってない』
そこで車が坂道で動き出してしまい
慌てて二人は車に飛び乗り去って行く
遠ざかる車を見ながらエンドロールが始まる
白黒の映像が物語を引き立ててる感じがする作品
時代的に普通にカラーで撮れたけどあえて白黒が選択されたようだ
ろくでもない男でも一緒に居て精神的な繋がりができれば
親子のような関係になっていく
親子って血縁が重要ではなく
側にどれだけ入れるかが大きな要因だろうね
育ての親に影響されアディはろくな人間になりそうにないが
そんな事を考えさせるのもこの映画の目的なのかもね