「つくりすぎ」ベートーベン odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
つくりすぎ
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子供と犬の映画、ファミリー向けとしてはどんな名優も敵わない最高の禁じ手だからヒットして当然。
ただ、脚本のご都合主義と雑な演出は閉口もの、大型犬の飼育にはきちんとした躾が必要、ニュートン家のような飼い方で上手く行ったのはフィクションだから。
ベートーベンを名犬に見せる為に家族の窮地を度々救うが詐欺師まで見抜くのはやりすぎ、あと悪徳獣医の設定も酷過ぎる、銃弾の実験に大型犬の頭をぶち抜く必要性など理解不能、思いついた脚本家はナチス並み、恥を知るべき。流石にアメリカ獣医協会からクレームが来たようです。
犬を飼った人ならあるあると頷ける困ったちゃんエピソードを散りばめて観客のハートを巧みにキャッチ、ワンちゃんはトレーナーさんの言うとおりに演じているのでしょうが名演です。
それに引き換え人物の描き方は浅くて雑、特にお父さんの軽率さは何でしょう、敵の人数も素性も知らず倉庫に単身乗り込んで無免許運転の子供の運転での突入や犬たちの反乱で助かるなんて子供受けを狙ったのでしょうが無謀です。面白いが冷や冷やもの、ためにはならないファミリーコメディでした。
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