プレデター2のレビュー・感想・評価
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ロスに出現
公開当時に観ていたが、その頃はレビューを書いていなかったし、殆ど忘れているので再度鑑賞。
初作はジャングルだったが今回は大都会ロサンゼルスに出現、麻薬組織の内輪もめに謎の惨殺死体、ロス市警のマイケル・ハリガン警部補がFBIを待たずに突撃したことでFBIのキース捜査官から目の敵にされるがマイケルの独走は止まりません。FBIは謎の敵はエイリアンと知っていたのだからもっと早くに教えてくれればいいのに隠すのはロズウェル事件と同様かな。
最期に複数のプレデターが出て来たが、倒したプレデターはお尋ね者で彼らは銀河警察、マイケルを英雄と褒めたセリフあったような記憶があったのだが、アンティックな拳銃をくれただけでしたね。
アクション・エンタテインメントとしては今観ても迫力十分、傑作でした。
テストステロン大爆発、ロサンゼルスはもうめちゃくちゃ💀 スター不在という逆境をテンションで乗り切った、執念の第2ラウンド。
宇宙から飛来した狩人「プレデター」の恐怖を描くSFアクションホラー、『プレデター』シリーズの第2作。
前作から10年。1997年のロサンゼルスでは、警察とジャマイカ系ブードゥーギャング、そしてコロンビア系麻薬カルテルが三つ巴の戦争状態にあった。
熱波が押し寄せる中、銃撃戦を繰り広げるLA市警とギャングたち。しかし、その最中ギャングたちが何者かに惨殺される。不審に思ったハリガン警部補は、上司が止めるのも聞かず、仲間たちと共に事件の真相を探り始めるのだが…。
ジェイソンしかりフレディしかりエイリアンしかり、ホラーモンスター映画というのは味がしなくなるまですり潰すというのが世の常でして、当然プレデターくんにも続編が用意されます。
…が、ここでひとつ問題が。ギャラの問題で前作の主役アーノルド・シュワルツェネッガーが出演を拒否してしまうのです。80年代末から90年代初頭のシュワちゃんはまさに破竹の勢い。本作が公開されたのは彼がスターダムを駆け上っているまさにその最中であった訳で、そりゃあ要求する額も『1』(1987)の時とは全然違ったのでしょう。大人って汚いっ!
プレデターくんのインパクトは確かに絶大なのですが、前作はそれと同じくらい、いやあるいはそれ以上にアーノルド・シュワルツェネッガーという俳優の圧が画面を支配していた。途中まで主人公である事が隠されていた『エイリアン』(1979)のシガニー・ウィーバーとは根本的に扱いが違うのです。
この映画は、はっきり言ってジャンルとしては『エイリアン』よりも『キングコング対ゴジラ』(1962)に近い。2大怪獣の激突のがうま味だったのに、その内の1匹が降りちゃったらもう成立しなくない?そんな続編に意味ある?
…などと思っていたのだが、ところがどっこい『2』には『2』独自のうま味が出ており、ちゃんとしっかり面白い!
シュワに変わって主役を務めるのは『リーサル・ウェポン』シリーズ(1987-)でお馴染み、ダニー・グローヴァー。どちらのシリーズもジョエル・シルバーが製作を務めており、また『リーサル・ウェポン』の原作者シェーン・ブラックは『プレデター』に俳優として出演している。この2つのシリーズは馴染みが深く、だからこそのこのキャスティングだった訳ですね。…という事は、メル・ギブソンが主演を務めるという選択肢もあったのかしら?
このダニー・グローヴァー、LA市警の鬼刑事を演じるのにはピッタリな厳つさはあるものの、正直なところシュワちゃんほどの華は無い。どっちかといえば脇で輝くタイプである。
しかし、そんな全くヒーロー然としていない中年男が汗を垂れ流しながらなんとか急場を凌ぐ姿が観客の共感を呼ぶ。まるで『ダイ・ハード』(1988)のジョン・マクレーンの様な頑張るオヤジの泥臭さこそが、シュワちゃんにはないチャーミングな部分だと言えるでしょう。…そういえば『ダイ・ハード』もジョエル・シルバーの作品じゃん。という事はやはりマリガン警部補の造詣は意図的にマクレーンに近づけたのでしょうね。
スター不在をカバーするかの様な異常なテンションも本作の魅力。特に前半30分はシャブでもやってんのかってほどにブッ飛ばしまくっており、普通の映画ならクライマックスで行う様な麻薬カルテルとの一大バトルが映画のど頭で展開されるのだから恐れいる。野次馬根性丸出しのマスコミ連中もうるさいし銃撃戦が終わった後のLA署内も喧しいし、カルテルのボスとその情婦とのベッドシーンすらも大変に騒々しい。
テストステロンの濃度が高すぎて咽せるわこんなん。…だがそれが良いっ!!
ただ、その30分を過ぎるとテンションが一旦落ち着いてしまう。謎の殺戮者の正体に刑事が迫るというミステリー要素は前作にはなかった新たな試みで、やたらと煙いLAの街並みも相まって『ブレードランナー』(1982)を観ているかの様なスリルはあるものの、観客としては犯人の正体は既にわかっている訳だから、「そんなまどろっこしい事すっ飛ばしてサッサと戦えよっ!」という気持ちが湧いてこないでもない。
また、せっかく警察/麻薬カルテル/ブードゥーカルトが三すくみでバチバチやっているのに、その対立構造がストーリーの盛り上げに役立っていないのは何とも勿体無い。カルト軍団のボスvsプレデターのとことか結構面白かったし、もっと3つの勢力が協力したり反目したりしながら共通の敵に立ち向かう展開があれば、冒頭の様なテストステロン過剰なテンションを維持出来たのかも知れない。
脚本の杜撰さ(唐突な女刑事の妊娠や噛ませ犬すぎる特殊部隊など)は気になるが、ハリガンが泥と汗の臭いを撒き散らしながらプレデターとの死闘に臨む後半は悪くない。
必死こいてプレデターを斃したと思ったらまさかの…という展開には素直に「あっ終わった…」と絶望させてもらったし、その後のいらな過ぎるリザルトボーナスには笑かしてもらったし、中弛みはあったものの十分に満足できる続編であったと思う。
興行収入は『1』の9,800万ドルから大きくダウン、5,700万ドルという微妙な結果に終わってしまった。これは作品の出来が悪かったというよりは、シュワちゃんが出演しなかったことが原因だと見るべきだろう。
スター不在の余波により失敗作のレッテルを貼られた本作。物語上では「まだ次がある…」と息巻いていたものの、シリーズはここで一旦終了してしまう。しかし、世の中何が起こるかわからないもの。『エイリアン2』(1986)にも参加したSFXアーティスト、スタン・ウィンストンが遊び心で配置した“エイリアンの頭骨“がシリーズ復活への呼び水となるのだった…。
※平田勝茂による吹き替え翻訳。出演声優は内海賢二、戸田恵子、大塚芳忠、大塚明夫、玄田哲章、江原正士など…。
あーもう素晴らしいっ✨これぞ職人の仕事ってやつですな。この時代の吹き替えは最高やっ!!
輪っかが強い
一作目のプレデターをはるか前に観て、2025年、はじめて2を観る。
うさんくさい男がプレデターに向かって「聖なる山に帰れ」とか言ってたら、うわあってそのまま普通に首を切られて生首状態になったのがちょっとブラックユーモアで笑った。
主人公が普通の警察のオッサンなんだけど、ちょっとこの人だと弱いなという感じが ある。
だけど、そのぐらい気にならないくらいサスペンスな感じで引っ張る展開なのね。
結構そのプレデターの温度だけがみえてる視点っていうのが、もう最初からちょくちょく入ってて。それで、プレデターが近づいてくるっていうのが分かるのは、いい演出だと思う。
見えないプレデターが地下鉄の中で暴れて「キャンディーを食べる」みたいな覚えたての人間の言葉を使う展開はなかなか危険で面白い。
これは結構透明だから色々なダメージをごまかせるというのは、まあいいアイデアではあるな。
透明がデフォルトだから色々目に見えない中で、何かが落ちたり降ってきたりするっていう演出に無理がないのは、すごい良いアイデアだったと思う。
しかしまあ、結構血みどろ描写が多くて、基本SFホラー、ホラーの映画ではあるというスタンスなんだな。
終盤スプリンクラーで水ふらせて、そこでプレデターを追い詰めて戦っていく展開がなかなか面白い。
食肉処理場で戦うっていうのも素晴らしかったんだけれども、プレデターが丸い輪っかのナイフみたいな武器を投げ、それが肉をどんどん切って行って最後に人間を切るという恐ろしい技を見せた展開は、なかなかSFホラーぽくて良かった。
しかもこの輪っか武器を刑事のおっさんが奪って。ビルから落ちそうになってたところで腕を掴んできたプレデターに使ったら、普通にプレデターの手が切れて、結構普通に効くんだっていうのが笑った。
輪っか武器すげえ強くて終盤も結局これで戦って、これでめちゃめちゃダメージを与えることができる。すげえ便利だな。
最後たくさんのプレデターが出てきて、もう絶対絶命かなと思ったら、普通にスルーしてもらえて、銃までもらえて。なんかお前すげーやつじゃん的な感じで帰してもらえて。
すげーご都合主義ではあるけど、それも含めて面白かった。
あと。映画が始まる前に元日向坂46の渡邉美穂が映画紹介やっていて。ああ元気に仕事してるんだと懐かしい気分になり。見どころとしてプレデターのコレクションシーンをあげていた。
実際、後半にプレデターの頭蓋骨コレクションシーンがあり。エイリアンの骨が飾られていたのが笑った。
高所恐怖症ヒーロー
街中に出現するプレデターという設定が面白い。
しかしながら肝心のクライマックスバトルにおいて
高所恐怖症ダニーグローバーの動きが鈍すぎて何がしたいのかわからない⤵︎
高所恐怖症でもジョンマクレーンくらい弾けて欲しい
対するプレデターズも何がしたいのかわからない。
人知れず街中に船を隠していた目的も不明。
プレデターが前作より小さく感じたのは気のせい?
1715年?たぶん、アメリカの一人勝ちを言いたいんだね
まだ、使用されるPCはウィンドウズ95が出る前、DOS/VとかDOS3.1(?)とか言っている時代。僕はなぜMACを使わないか?と思っていた時代。
93年にQUADRA840avを買った。狂乱の840avですよ。
この映画の年は正にソ連は崩壊するは、バブルは崩壊すらはろくな年ではない。
そして、アメリカ国内はドタバタでも周りが崩壊するので、生き残る。
この映画の主人公もそう言った事かなぁ。生き残ったこの刑事に何一つ叡智は無い。
この映画もブードゥー教やカリブ海からの移民に対する偏見を助長している。
リテラシーを持って鑑賞すべきだ。
ジャマイカの歴史を見て鑑賞すべし。ジャマイカの独立。そして、ボブ・マリーの存在。
それを考慮すると、やはり、この映画が描く近未来をどう見たら良いのか悩む。
プレデター、都会へ行く!
プレデター・シリーズ第2作。
"日曜洋画劇場" で鑑賞。
舞台は近未来のロサンゼルス。とにかく暑そう…
灼熱のジャングルと云い、プレデターは暑くて湿気の多いところがお好きみたい。確かにそう云うところにいるのが似合ってる(笑)。精肉工場に隠れるのもらしくて最高でした。
ダニー・グローヴァー、とにかく頑張りました!
服の色が変わるほど全身汗まみれになりながらロスを駆け回り、最強の戦闘生物と壮絶な死闘を繰り広げました。
仲間がことごとくプレデターに血祭に上げられ怒り心頭。復讐心に燃える様はまさに警察のリーサル・ウェポン(?)。
シュワちゃんですら成し遂げられなかった肉弾戦での勝利を掴んだのですから、戦闘能力も折り紙つきと云うことで…
※修正(2022/08/05)
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