「輪っかが強い」プレデター2 弁明発射記録さんの映画レビュー(感想・評価)
輪っかが強い
一作目のプレデターをはるか前に観て、2025年、はじめて2を観る。
うさんくさい男がプレデターに向かって「聖なる山に帰れ」とか言ってたら、うわあってそのまま普通に首を切られて生首状態になったのがちょっとブラックユーモアで笑った。
主人公が普通の警察のオッサンなんだけど、ちょっとこの人だと弱いなという感じが ある。
だけど、そのぐらい気にならないくらいサスペンスな感じで引っ張る展開なのね。
結構そのプレデターの温度だけがみえてる視点っていうのが、もう最初からちょくちょく入ってて。それで、プレデターが近づいてくるっていうのが分かるのは、いい演出だと思う。
見えないプレデターが地下鉄の中で暴れて「キャンディーを食べる」みたいな覚えたての人間の言葉を使う展開はなかなか危険で面白い。
これは結構透明だから色々なダメージをごまかせるというのは、まあいいアイデアではあるな。
透明がデフォルトだから色々目に見えない中で、何かが落ちたり降ってきたりするっていう演出に無理がないのは、すごい良いアイデアだったと思う。
しかしまあ、結構血みどろ描写が多くて、基本SFホラー、ホラーの映画ではあるというスタンスなんだな。
終盤スプリンクラーで水ふらせて、そこでプレデターを追い詰めて戦っていく展開がなかなか面白い。
食肉処理場で戦うっていうのも素晴らしかったんだけれども、プレデターが丸い輪っかのナイフみたいな武器を投げ、それが肉をどんどん切って行って最後に人間を切るという恐ろしい技を見せた展開は、なかなかSFホラーぽくて良かった。
しかもこの輪っか武器を刑事のおっさんが奪って。ビルから落ちそうになってたところで腕を掴んできたプレデターに使ったら、普通にプレデターの手が切れて、結構普通に効くんだっていうのが笑った。
輪っか武器すげえ強くて終盤も結局これで戦って、これでめちゃめちゃダメージを与えることができる。すげえ便利だな。
最後たくさんのプレデターが出てきて、もう絶対絶命かなと思ったら、普通にスルーしてもらえて、銃までもらえて。なんかお前すげーやつじゃん的な感じで帰してもらえて。
すげーご都合主義ではあるけど、それも含めて面白かった。
あと。映画が始まる前に元日向坂46の渡邉美穂が映画紹介やっていて。ああ元気に仕事してるんだと懐かしい気分になり。見どころとしてプレデターのコレクションシーンをあげていた。
実際、後半にプレデターの頭蓋骨コレクションシーンがあり。エイリアンの骨が飾られていたのが笑った。