「繰り出す禁じ手、雨あられ」ブレージングサドル odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
繰り出す禁じ手、雨あられ
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そりゃーカウボーイも豆ばっかり食べてりゃオナラも出るのは道理だがゲップに続いて17連発も奏でた映画は史上初だろう。老婆にボディーブローしたり馬をパンチで倒したり神父を叩いたり知恵おくれの青年をからかったり、タブーと言うタブーを打ちこわし黒人差別ばかりかインディアンからアイリッシュまでいじり倒し女性蔑視どころか見世物扱い、デートリッヒもどきの歌手を仕込んでおいてその歌声のひどいこと、町民はダイナマイトで死んだはずなのに皆んなぴんぴん、秀吉もどきの一夜城、プロットなんて有って無いのも同じ、いちおう往年の「真昼の決闘」もどきだが流石に悪ふざけも行き詰まったのかクライマックス途中で職場放棄(子供がお絵かきに失敗してクレヨンでぐちゃぐちゃに塗りたくる衝動に近い感じ)、この映画はスタジオ・ツワーのアトラクションだったのかと予想外の展開にいたっては空いた口が塞がらない・・。
あのティム・バートン監督でさえ功なり名を遂げてからのご褒美で「マーズ・アタック」を一本撮らせてもらっただけなのにメルブルックス監督はなんと恵まれていることか、これほどの正面切っての悪ふざけ博覧会が映画として成立してしまったことに驚きを禁じ得ない、やられました。
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