劇場公開日 1995年10月14日

「戦闘の描写のうまさは特に独特で上手」ブレイブハート Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5戦闘の描写のうまさは特に独特で上手

2014年1月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD

悲しい

興奮

難しい

総合85点 ( ストーリー:80点|キャスト:85点|演出:95点|ビジュアル:90点|音楽:80点 )

 史実とは内容はかなり違うようだが、イングランドの圧政に苦しむスコットランドと、それに苦しみ立ち上がった英雄の一生を国家の運命と共に追いかけた壮大な話だった。話を盛り上げようとして美しい話を入れたり恋愛話にしたりして、歴史絵巻というには娯楽色が強い傾向はあるし物語が都合が良かったりもするが、それでも十分優秀作と言える。
 風景も美しいし美術や衣装もしっかりとしていて、バクパイプなどを使ったスコットランド風の音楽も寂しく美しくしっとりと情景を描き出す。

 この映画の売りである大規模な戦闘の場面、イングランドの大軍を目の前に見て怖くなった兵士たちが、「俺たちは貴族のために死にたくない」と言い訳を見つけて退却しようとする。その彼らを引き留め士気を揚げるための努力と演説をする。そして兵士の前で祈り兵士たちを煽る。兵士は敵の前で尻を出して相手を挑発し自らを奮い立たせる。
 大量の人員を動員し、血飛沫が飛び手足が切り落とされる戦闘はもちろん迫力があるが、戦いだけでなく、そのような部分までしっかりと描いていることが戦闘場面全体の質を高めている。

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Cape God