「Not every man really lives. メル・ギブソン入魂のアカデミー賞受賞作品」ブレイブハート アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
Not every man really lives. メル・ギブソン入魂のアカデミー賞受賞作品
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メル・ギブソン監督の歴史超大作。長い映画ですが、その長さを感じさせないぐらいにどっぷりハマれます。この頃がメル・ギブソン一番輝いていたのではないでしょうか?まだCGで人を水増しするという事が一般的ではなかった時代に数千人のエキストラを集めて撮られた戦争シーンは圧巻です。あの時代は本当にああやって戦っていたんだろうなぁっと思えます。
歴史物にしてはイザベラの年齢は当時まだ9歳でフランスにいたとか、スターリング・ブリッジの戦いは平野ではなく橋の上だったとか、色んな面で史実と違うという批判もあるかもしれないですが、そこは映画的な脚色として楽しみましょう。史実と違う点があってもこの作品の熱量は本物です。
今ではUKの一国である事が普通なスコットランドですがこの映画の最後の最後に描かれる独立戦争以降1707年までは独立した国家だったのですね。独立した国家であった歴史を考えれば、定期的に独立の機運が高まるのも納得です。
最後にメル・ギブソンが「Freedom!!」と叫ぶシーンは誰が観ても胸が熱くなるのではないでしょうか?この「Freedom」という単語には「自由」という意味と同時に「独立」という意味もあるそうです。字幕だと「自由」になっていたので、いかにも「自由」を叫んで死んでいったと感じますが、もしかしたら「独立」を叫んでいたかもしれないですね。ま、個人的には自由を叫んでいた方がカッコいいように感じます。
最後のハミッシュが投げた剣が地面に刺さるシーンまで含めて押さえる所をキッチリ押さえている歴史映画のお手本といって良い作品。時間が取れる時にじっくりと楽しみたい一作です。
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