「流石に無理がありすぎる・・・・・汗」死亡遊戯 ヤナコさんの映画レビュー(感想・評価)
流石に無理がありすぎる・・・・・汗
撮影中にブルース・リー本人が亡くなって、何とか工夫をして完成したという本作品。
物語途中までは「多少、苦しいけどなんとか頑張ってるなぁ」と許容していたのですが、流石に中盤過ぎてからは「いやぁ、やっぱり駄目だぁこりゃ」に心境変化。
ブルース代役のアクションが違い過ぎる(特にスピード)と、後ろ姿ばかりで・・・飽きるというか、見せ方が単調になってしまう。
そもそも、ストーリーが雑。極めて雑。
・悪者集団よ、あからさますぎて流石に警察動くだろう。(もう少し、現実的な脅しや実力行使を使って欲しかった・・・・)
・彼女よ、あれだけ「帰国しろ」と言っているのだから、彼の気持(巻き込ませたくない、一人で行動しづらくなる)組んでやれよ・・・
・ブルース達の行動が筒抜けすぎる・・・(盗聴は仕方がないにしても、尾行は神経とがらせろよと)
・ラストのドクターが人形て・・・・リストカットしている人形なんて普通用意せんだろう・・・ごまかせる・逃げ切れると思うところが・・・雑。
何とか耐え忍んでクライマックスの御本人バトルシーンですが、先に指摘した点と真逆で違い過ぎて(顔がバンバン写り、アングルが多彩。スピードが速い!!)それまでの代役のアクションがより貧弱に感じてしまう・・・・
それにしても、本当に早い!ヌンチャクで相手の顔面を叩くシーンなどは、何度も巻き戻してしまいました。
とはいえ、殺陣のバリエーションの限界を感じるような気分もありました。人気が出すぎて、期待されて、それを越えられていないような・・・・
ブルース・リーへのリスペクトから、この映画を完成させたいという情熱からなのか、ごくごく下世話に「儲ける為」なのか・・・・わからないのですが、映画史の中で「スターが途中で亡くなって、作成を続けるとこういうパターンもある」という貴重な映像資料だと思います。相当特別な事情なので、代役を立てるのは良いのですが、ストーリー展開はしっかりと練るべきだとは思います。
今なら、思い切ってアクションシーンだけでもCGにしてしまうという手法も・・・・
最後に。ラストバトルに登場した背の高い黒人「ハキム」役の方が、NBAプロバスケット選手だと知ってビックリしました。凄い!!